自筆証書遺言を書いてみよう!
最近、結婚をしたばかりの方とお話をする機会があり、びっくりしたことがあります。
「私たちには、まだ子供がいないから、旦那に何かあっても旦那の財産は私のものになるのですよね。」
??
気になって、お子さんのいない他の方にも聞いてみました。
「ええ、もし旦那が亡くなったら、旦那の財産は全部私のものになると思っていました。」
「旦那にも、『俺にもしものことがあっても、家のローンは団信で完済されるから心配するな』って言われました。」
???
相続人が誰になるかって、意外と知られていないんだ。と改めて思った瞬間でした。
確かに、住宅ローンを組むときに一緒に加入する団体信用生命保険(いわゆる団信)で住宅ローンは完済されますが、家の名義が必ず配偶者のものになるとは限らないのです。
※相続人になるのは誰で、どれだけの持ち分がもらえるかは、こちらをご覧ください。
相続人と相続持分(法定相続)
私は、日々相続手続きのサポートをさせていただいておりますが、遺言を書いてもらっていないばかりに、後に残された配偶者が思わぬ相続トラブルに巻き込まれる、ということを何度も見ています。
不動産は、「モメる相続」の3つの原因の一つです。
しかし遺言書があれば、お子さんがいなくて、配偶者以外の相続人が兄弟姉妹の場合には、遺言の内容が100%認められ、遺留分の請求を受けることもありません。
お子さんがいない分、遺言の内容もシンプルです。
子どもが生まれたらどうする?離婚したらどうする?
という突っ込みが入りそうですが、その際は遺言を書き直せばいいのです。
いずれにしても、家を新築した、お子さんがいないご夫婦は、絶対に遺言を書いてください。
書いてもらってください。
残念ながら、「遺言を書いても遺留分があるから書いても無駄だ」「遺言を書くなんて縁起が悪い」「遺言を書いてくれなんて、俺を殺す気か?」などのセリフをよく耳にします。
自分で言い出せない場合は、家の持ち主である旦那さん・あるいは奥さんに、この文章を見せてください。
それでも書かないのなら、愛がないと断言してもいいと、私は思っています。
私が言いたいのは、家を持った以上、「愛する家族にしっかりと引き継ぐこと」は、重要な仕事の一つではないですかということです。
この文章をご覧の、お子さんのいないご夫婦の皆さん、愛する妻や夫を後々のトラブルから守るため、今すぐ紙とペンを用意してください!
見本をご覧になりたい方はこちらへ
⇒http://mbp-japan.com/shizuoka/office773/column/4523/
「こういう言い方をしたら、旦那が遺言を書いてくれた」などのエピソードも募集しています!
まだ遺言を書いてもらえていない方に、救いの言葉をお願いいたします。
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