未病を治すという漢方の概念
2016年末にCK値が正常になった後、約4年間、筋肉が付きやすくなるような処方を継続していただきました。途中、大学入試のストレスによる体調不良などもありそちらの配慮をした漢方薬に変更しましたが、CK値が正常値から上昇する事がなくもう大丈夫だろうということで、大学入学と同時に漢方薬も止めました。現在、西洋薬も含め普段は何も薬をのんでいません。
漢方薬を止めた後もCK値は正常なままです。ただし、クレアチニン値が0.40と低いまま。成人女性のクレアチニン値は0.47以上が正常ですが、全身の筋肉量が少ないので低いわけです。これは育ち盛りの時に病気で筋肉の形成の阻害があって、正常な成人女性の筋肉量までは多くならなかったという事だと思います。
しかしながら、日常生活は健常者と変わりなく、彼女は普通に大学に通い勉学に励んでいます。お母様がおっしゃるのには、もしも小学生の時に副腎皮質ホルモン剤と免疫抑制剤の治療をしていたら、副作用で背が伸びず丸顔で毛深くなっていたはず、第二次性徴や月経などにも影響があったはずだったので、これらの影響が無かった漢方で治してよかったと。
現在、彼女は平均成人女性よりずっと身長が高く伸び、難病で大変な思いをしたとは思えない、また、他人の心の痛みがわかる優しい年頃の女性に成長しました。