未病を治すという漢方の概念
湿度が高くなる梅雨時になると、腰痛、手足、膝の痛みを訴える人が多くなります。今回は梅雨時の痛みの話です。
寒(寒冷)、湿(湿気)、風という外部要因を重視する
特に、中年以降になりますと、骨・関節・筋肉に老化現象が起きていて、これに、寒冷、湿気、風の影響を受けると痛みが起きやすくなります。老化現象のために外部の影響を受けやすくなるとも言えます。しかし、寒冷、湿気、風などの外部環境の影響は、西洋医学的には見落とされていて、その影響が何であっても西洋医学での治療法は変わりません。神経痛、筋肉痛、関節痛、頸肩腕症候群、いずれも同様で一年中治療法は変わりません。。
梅雨時用の痛みの漢方薬がある
しかし、漢方では事情が異なります。湿気の影響が大きければ、湿気の影響を除く働きのある痛みの漢方薬があります。言い換えれば、梅雨時用の痛みの漢方薬があるのです。また、湿気の多い時期は、膝関節などにも普段より水がたまりやすくなり、関節がむくんだりしやすくなるのです。そして、水がたまらなくなったり関節のむくみをひかせながら痛みが楽になる漢方薬もあります。
梅雨時の痛みは、腫れやむくみがあり、固定的な重だるいような痛みが多い。湿度の高い季節や曇りや雨の降リ出す時にひどくなりやすいです。