遺言書とエンディングノート
実家に帰省すると、久しぶりに家族が集まり、親御さんの近況を知る機会が増えます。
そんな時、少し気になるのが「親のお金のこと」。
とはいえ、
「聞きにくい」
「まだ元気だから大丈夫」
「相続の話みたいで気まずい」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、親御さんに万が一のことがあった時や、認知症などで判断能力が低下した時に、
「どこの銀行に口座があるかわからない」
「保険に入っているのか知らない」
「相続手続きが進められない」
と家族が困ってしまうケースが少なくありません。
今回は、帰省時に家族で確認しておきたい“親のお金”についてお話しします。
なぜ今、お金の話が必要なのでしょうか?
相続の相談を受ける中でよく聞くのが、
「財産の内容がまったくわからなかった」
という声です。
親御さん自身はきちんと管理していたつもりでも、家族が何も知らないままでは、いざという時に手続きが大きな負担になります。
特に最近は、
•ネット銀行
•ネット証券
•キャッシュレス決済
•電子マネーやポイント資産
など、紙の通帳だけでは把握できない財産も増えています。
「その時になれば何とかなる」と思っていても、実際には調査や確認に多くの時間がかかることがあります。
家族が把握しておきたい4つのこと
① 主な預貯金口座
まず確認したいのが銀行口座です。
すべての残高を聞く必要はありません。
大切なのは、
「どこの金融機関を利用しているか」
を把握しておくことです。
複数の銀行に口座を持っている方も少なくありません。
② 保険の加入状況
生命保険は相続発生後に重要な役割を果たしますが
「保険証券が見つからない」
「加入していたことを家族が知らなかった」
というケースもあります。
保険会社名や契約内容の保管場所だけでも共有しておくと安心です。
③ 不動産の有無
実家以外にも、
•賃貸アパート
•駐車場
•相続した土地
•使っていない空き家
などを所有していることがあります。
家族が知らない不動産が後から見つかるケースも珍しくありません。
④ 財産関係の書類の保管場所
通帳や権利証、保険証券などがどこに保管されているかも重要です。
せっかく財産が把握できていても、書類が見つからなければ手続きは進められません。
「重要書類はこの引き出しに入れてあるよ」
そんな一言が将来の大きな助けになります。
お金の話は“相続”ではなく“安心”のため
親御さんにお金の話を切り出すことに抵抗を感じる方もいるでしょう。
そんな時は、
「相続のために教えて」
ではなく、
「何かあった時に困らないように教えてほしい」
という伝え方がおすすめです。
親御さんにとっても、
「家族に迷惑をかけたくない」
という思いは共通していることが多いものです。
帰省は家族で話し合う絶好の機会
普段は離れて暮らしていても、帰省すると家族が顔を合わせる機会があります。
いきなり財産額を聞く必要はありません。
まずは、
•利用している銀行
•保険の有無
•実家や土地のこと
•大切な書類の保管場所
などから会話を始めてみてはいかがでしょうか。
将来の相続対策はもちろん、認知症対策や財産管理の準備にもつながります。
家族が安心して将来を迎えるために、帰省を“情報共有のきっかけ”にしてみてください。
たくえす税理士法人では、相続税や生前対策、財産管理に関するご相談を承っております。
「何から確認すればよいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。


