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女性税理士による「やさしい相続対策」で家族の安心を守る

円満相続をサポートするプロ(税理士)

鈴木じつ子

鈴木じつ子税理士事務所の代表、鈴木じつ子さん
女性税理士2人体制が整っている

#chapter1

亡くなる前の試算をお手伝いするところから

 年齢を重ねるにつれ、相続について漠然と不安を感じつつも、誰にも相談できずにいる方は多いのではないでしょうか。そこで頼りたいのはやはり専門家です。
 鈴木じつ子さんは相続業務に取り組んできた100件超のすべての案件で、遺産分割を円満に導いてきたベテランの税理士です。女性らしい温かさと細やかさで、相談者の心情をくみとりながら、同時に税法のスペシャリストとしても冷静な視点と判断でスムーズに手続きの算段をしていきます。
 また注目したいのは、同事務所に経験豊富な女性税理士がもう一人在籍し、女性の相続専門家二人体制が整っている点です。法的な説明についても分かりやすい言葉で案内を心がけていて、そんな懐深い事務所を頼り、無事に手続きが済んだ相談者から「うちの家族のことを一番知っているのは鈴木さんだね」という声を聞くことも珍しくないようです。
 そんな鈴木さんがおっしゃるのは、「やはり生前にご相談していただいて対策なり準備をすることが最善ですね」ということ。よくあるのは、亡くなって四十九日の法要の後に、ようやくご家族が「相続税はかかるのかしら」と、慌てて動き出すというケースです。
 ところが相続税の納付期限は、亡くなった翌日から10ヶ月目が申告と納付です。法要後に初めて預金の中身や資産を洗い出したり、資産の評価を受けたりという作業は、ご家族にとって大きな負担になります。「そのため、亡くなる前にまず相続税がかかるのかどうか試算をされるのがいいですね。かかるとしたら、どのように支払ったらいいのか。預貯金や不動産の活用法もご提案します。そして遺産についても、誰に何を残したいのかをご相談いただくことで円満な良い準備ができますよ」。

#chapter2

「資産が少ないから大丈夫」の自己判断は危険

 「うちは大した資産もないから相続税はかからないはず」と思い込んでいませんか。2015年1月から相続税の法律が改正されたことで、改正前よりも相続税の支払い対象者が格段に増えました(相続税の基礎控除が縮小されたためです)。現在の土地や建物などの評価を明らかにして、相続税がかからないかを確認したほうがいいでしょう。
 それから鈴木さんは「特例があるから大丈夫」という思い込みにも注意してほしいとおっしゃいます。「配偶者は控除が受けられる」「小規模宅地は控除が受けられる」という特例があるそうですが、控除を受けるには申告を期限内に行うことが要件です。特例の手続きをしないまま相続税がかかってしまうのはあまりにも残念ですし、相続税を支払うことを知らないまま納付期限が過ぎてしまえば、罰則金が加算されてしまいます。自己判断はせず、ご本人でもご家族でも事前に鈴木さんにご相談していただきたいと感じました。
 様々な案件を手がける同事務所では、会社経営者の方の遺産相続にも対応しています。
 経営者の方が保有する自社株の評価額が資産に影響するというケースは多く、どのように引き継ぐかの対策を提案しているといいます。「法人の税理士さんとは別に、経営者の方の顧問として対策を講じていますので不安なことがあれば、なんでもお問い合わせください」。

顧客とのなごやかな打ち合わせ風景

#chapter3

相続税がかかっても、かからなくても、重要な名義変更

 相続税を支払わずに済んだという場合も、相続には必ずしなければいけない手続きがあるのをご存知でしょうか。それが名義変更です。
 預金、不動産、株券など、名義変更の書類は多岐にわたります。名義変更には期限がありませんので、遺産相続までの合意や手続きに至るまで多忙だった方にとっては、「いつかやらなければ…」と思いながらも忘れてしまうことはよくあると鈴木さんはおっしゃいます。
 しかし、名義変更をしないまま放置した状態で、相続した方が亡くなってしまうと、次の相続の合意や手続きが大変面倒なことになってしまいます。長年放置すると、必要な書類が揃わないこともあり、お子さんやお孫さんが困ってしまうということも考えられます。
 こうしたお困りごとを防ぐためにも、同事務所では名義変更もサポート。手続き方法をアドバイスするだけでなく、相談者が動けない際には委任状を受けて手続きにも動いています。「例えば預金の名義変更は、各銀行や支店によって対応にも違いがあるということがこれまでの経験から分かっていますし、口座が多すぎる場合にはある程度まとめるようなご提案によって預金管理がらくになるようにと考えています」。
 終活が注目される中で、遺言を書く取り組みがありますが、鈴木さんには「遺言を書く前に、その方にあった遺産の残し方を知っていただきたい」という想いがあります。「信託の活用から株価の対策、不動産の売却など、様々な方法の中から相続税対策と円満な遺産相続に最適な道をご提示できると思っています」。そう語る鈴木さんの優しいまなざしが印象的でした。
(取材年月:2016年9月)

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鈴木じつ子プロ

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