樹木光合成の三大機能について考える

大石知広

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テーマ:木育

こんにちは!フレンドハウスの大石知広です。

以前(2020.05.16)森林は巨大な空気清浄機にも綴りましたが、

今回は光合成について深堀りします。

生物学では、木(樹木)を木本(もくほん)植物、

草(草花)を草本(そうほん)植物と表現します。

木本と草本の違いは「光合成」にあります。

二酸化炭素(C02)を吸収して

酸素(O2)を放出するところまでは同じですが、

樹木には炭素(C)を固定・貯蔵する機能があります。

樹皮の内側にある形成層が木質部をつくりながら成長して、

幹が太くなります(肥大成長)。

また、横方向に太くなるとともに、

上方に成長(伸長成長)して高くなります。

光合成のしくみ
1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)で

京都議定書が採択されました。

画期的な内容として、森林(樹木)の二酸化炭素吸収による

地球温暖化防止機能の貢献が国際的に初めて認められました。

2010年に「公共建築物等木材利用促進法」が制定され、

2021年に「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における

木材利用の促進に関する法律」として改正、施行されました。

目的が林業の発展および木材自給率の向上から、

地球温暖化防止のための木材利用へと明確化されました。

2019年に開始された森林環境譲与税も、

目的は地球温暖化防止のための森林整備税です。

2020年10月、わが国では、2050年までに

温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする

「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。

森林によるCO2吸収や

木材の炭素貯蔵といった機能の重要性があらためて認識され、

森林資源を循環利用し木材利用を拡大することで

カーボンニュートラル実現に貢献することが期待されています。

木の良さを伝え、

暮らしに木を取り入れることを提案する「木育」もまた、

一般消費者に対して森林資源の循環利用を促すことで

カーボンニュートラルに大きく貢献できると考えられます。

カーボンニュートラル実現に向け、

木材利用と木育推進の重要性が高まっている今、

世界第3位の森林大国であり森林都市浜松に住む

“木育インストラクター”として森の市民をつくるため

『木育』に取り組んでまいります。

次回のコラムもおたのしみに!

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