スカンジナビアン・デザイン
こんにちは!フレンドハウスの大石知広です。
今回は、「ノルウェー家具のデザインの特徴」について
考えてみたいと思います。
北欧の他の国、例えばデンマークならウェグナーやヤコブセン、
スウェーデンならマルムステン、
フィンランドならアアルトというように、
大きな足跡を残した巨匠たちがいます。
だから、ノルウェー以外の北欧では家具デザイナーは多かれ少なかれ、
巨匠の影響を受けていて、それがその国らしさということになっていました。
ノルウェーの若手家具デザイナー達は、
ノルウェー家具のデザインの特徴について、
「強いてあるとすれば『北欧風』程度」と
口を揃えるようにして言ったそうです。
しかし、デンマーク調の影響が見てとれるものの、
確固としたオリジナリティがありました。
それは、素材の特徴を生かし、
豊かさ、誠実さを表現しようとしている柔らかさを感じさせるフォルム・・・。
もちろん抜群の座り心地も。
但し、これだけでは凡百の他のデザインと変わりませんが、
使う材料を少なく抑え、その上に様々な機能を付与することに
ノルウェーデザインの大きな特徴があります。
つまり、最小限のパーツで、シンプルな美しさと機能性を兼ね備えたところに
デザイン哲学が表れているのです。
木を積層して曲げるというテクニックは、北欧で広く見られるもので、
ノルウェー家具もこの技術における高い質を保持しています。
そうした卓越した技術をデザインにうまく反映させ、
そのほとんどをノックダウンの構造にすることで
大幅にコストダウンできるのです。
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