正解のない時代にキャリアを創造する【第4回】人材版伊藤レポートとは?人的資本経営との関係をわかりやすく解説
「社員が何を考えているのか、よく分からない」
経営者の方から、そんな言葉を聞くことがあります。
もちろん、経営者が社員のことを考えていないわけではありません。むしろ、会社や社員のことを真剣に考えているからこそ、「もっと本音を聞きたい」と感じるのではないでしょうか。
一方で、社員の側からすると、社長や上司には話しにくいことがあります。
「こんなことを言ったら、仕事を任せてもらえなくなるかもしれない」
「会社への不満だと思われたくない」
「忙しい社長に、こんな話をしていいのだろうか」
そうした気持ちがあると、本当は伝えたいことがあっても、口に出すことは難しくなります。
そこで大切になるのが、**会社の中にいる人だけではなく、第三者が話を聴く機会
です。
第三者であれば、社員は普段は話しにくいことも、少し話しやすくなるかもしれません。
もちろん、第三者が社員の側に立って会社を批判するということではありません。
社員が何を感じ、何を考えているのかを知ることは、会社の側が自分たちの職場を見つめ直すための材料にもなります。
例えば、
- 仕事についてどう感じているのか
- これからどう働いていきたいのか
- 職場で困っていることはないか
- 自分の力をどのように生かしたいと思っているのか
そうした声の中には、会社にとって新しい気づきにつながるものもあります。
「社員の本音が分からない」ということは、社員が何も考えていないということではありません。
もしかすると、話す機会がないだけなのかもしれません。
経営者と社員が直接話すことに加えて、必要なときには第三者が間に入る。
そんな仕組みも、人と組織をよりよくしていく一つの方法だと私は考えています。



