正解のない時代にキャリアを創造する【第4回】人材版伊藤レポートとは?人的資本経営との関係をわかりやすく解説
「好きなことを仕事にしたい」
仕事について考えるとき、そう思う人は少なくありません。
一方で、
「好きなことを仕事にすると、嫌いになってしまうのでは?」
「好きなだけで仕事になるの?」
「自分の好きなことが仕事につながるとは思えない」
と考える人もいるでしょう。
「好き」と「仕事」の関係は、意外と単純ではありません。
好きなことが、そのまま職業になるとは限らない
例えば、「人と話すことが好き」だからといって、必ず営業職や接客業が向いているとは限りません。
「ものづくりが好き」だからといって、製造業だけが選択肢になるわけでもありません。
大切なのは、好きなものそのものだけではなく、
「なぜ、それが好きなのか」
を考えてみることです。
人と話すことが好きなのは、人との交流が好きだからなのか。
相手の話を聞くことが好きだからなのか。
自分の考えを伝えることが好きだからなのか。
人を喜ばせることが好きだからなのか。
そこまで掘り下げると、好きなことからさまざまな仕事の可能性が見えてきます。
「好き」だけで仕事を選ばなくてもいい
仕事を選ぶとき、「好き」は大切な要素の一つです。
しかし、それだけで決める必要もありません。
自分が得意なこと。
大切にしたいこと。
働く環境。
生活とのバランス。
周囲から求められていること。
収入や安定性。
さまざまな要素を組み合わせながら、自分にとって納得できる働き方を考えていきます。
「好きだから仕事にする」のではなく、
「自分が大切にしたいことを、仕事の中でどう生かせるか」
と考えてみると、選択肢が広がることがあります。
「嫌い」から考えてみる方法もある
仕事について考えるとき、「好きなこと」だけを探す必要もありません。
「こういう働き方はしたくない」
「こういう環境は苦手だ」
「こういう仕事は避けたい」
ということも、自分を知るための大切な情報です。
好きなことと嫌いなこと。
やりたいことと、やりたくないこと。
大切にしたいことと、妥協できること。
こうした両方の側面を見ることで、自分に合う仕事や環境の条件が見えてくることがあります。
キャリア相談では「好き」を一緒に掘り下げます
「好きなことは何ですか?」と聞かれても、すぐに答えられない人もいます。
その場合は、これまでの経験を振り返ります。
どんなときに楽しかったのか。
どんな仕事なら自然と続けられたのか。
何をしているときに時間を忘れたのか。
反対に、どんなことは避けたいのか。
そうした経験から、自分が大切にしていることを少しずつ整理していきます。
好きなことを「社会の価値」に結びつける
仕事は、自分が好きなことをするだけでは成り立ちません。
誰かの役に立つこと。
組織や社会から必要とされること。
自分が提供できる価値。
そして、自分が大切にしたいこと。
こうしたものが重なったところに、自分なりの仕事の可能性が生まれます。
だから、「好きなことを仕事にできるか」と考えるだけでなく、
「自分が好きだと思うことを、誰のために、どのような価値として生かせるだろうか」
と考えてみることもできます。
「好きなことを仕事にしたい」という思いは、単なる職業選択の問題ではありません。
自分が何を大切にして生き、働いていきたいのかを考えるきっかけにもなります。
キャリア相談では、そんな「好き」や「大切にしたいこと」も、一緒に整理していきます。



