シリーズ「正解のない時代にキャリアを創造する」【第7回】人的資本経営時代に「好き嫌い」を見つめ直す
~グッドキャリア企業アワード2026の募集が始まりました~
皆さんは、自分のキャリアについて考える機会がありますか。
「キャリア」という言葉を聞くと、転職や昇進を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、本来のキャリアとは、働くことだけではなく、その人の人生や生き方そのものを含む幅広い概念です。また「自分らしさ」が含まれるというのも、一般的には認知されていないのですが、キャリア支援をする私たちは、とても大切にしている概念です。
近年は働き方の多様化や人生100年時代といわれる社会の変化を背景に、一人ひとりが自分らしい働き方や生き方を考えることの重要性が高まっています。そうした中で、厚生労働省は「グッドキャリア企業アワード」という表彰制度を実施しています。これは、従業員が主体的にキャリア形成できるよう支援している企業を表彰する制度です。
この制度は2012年度から始まり、これまでに100社を超える企業が表彰されています。企業規模や業種を問わず、それぞれの特徴を生かした取り組みが評価されてきました。
例えば、
- 社員が将来のキャリアを考える面談の機会を設ける
- 学び直しや資格取得を支援する
- 社内で新しい仕事に挑戦できる仕組みを整える
- 多様な働き方を実現できる環境を整える
といった取り組みが行われています。企業が従業員の成長を支援することで、働く人の意欲向上や組織の活性化につながることが期待されています。
2026年度のグッドキャリア企業アワードは、6月1日から7月14日まで応募企業を募集しています。審査を経て、秋には受賞企業が発表される予定です。
私自身、キャリアコンサルタントとして企業や働く方々と関わる中で感じるのは、「キャリア形成は個人だけの課題ではない」ということです。本人の努力はもちろん大切ですが、その挑戦を後押しする職場環境や組織の姿勢も大きな影響を与えます。
もし皆さんの勤務先に、学びや成長を応援してくれる仕組みがあるなら、それは当たり前のことではなく、働く人のキャリアを大切に考えた取り組みなのかもしれません。
今回のグッドキャリア企業アワードをきっかけに、「自分はどのようなキャリアを歩みたいのか」「会社はどのように成長を支援してくれているのか」を考えてみてはいかがでしょうか。
次回は、実際に受賞した企業がどのような取り組みを行っているのかをご紹介します。



