名刺交換した後、どう活用されていますか? 行動した先の可能性が見えていますか?
理容店・美容室がお客を失わない秘訣は「変わらない事」
こんにちはサポートコーチ出雲の山根浩二です。
先日以前美容室を他店舗を展開されていたコンサルの方と話をする機会がありました。
最近美容室を経営される方にアドバイスをしたという話を聞いたのでシェアします。
美容室の経営者から集客の相談を受けたときの話だそうですが、お客さんを増やす以前にお客さんを減らさない方法として、「お店が変わらないこと」というのは伝えたそうです。興味深かったので深掘りして聞いてみると、頑張っていろいろと工夫する経営者の方は、とにかく変えたがるけど、特に2・3ヶ月に一度しか来ない美容室という業態にとっては、コロコロと来るたびにお店が変わっている状態だとお客さんが来なくなってしまう。
なぜならば、お店が変わらないということは、お客さんに安心感を与えるというメリットがあるということ、お客さんはそのお店の雰囲気などが気に入って、リピーターになって通ってくださっている。その気に入った雰囲気を壊してしまうことになると、それはお客さんが来なくなる原因になってしまう。
その理屈でいくと男性向けの理容室などでは特にその傾向が顕著になるんだろうなと、何十年経っても変わらない内装・雰囲気、変わらない配置・設備、それが普遍の安心感を与える。
思い浮かんだのは、美容室にはジプシーのように毎回毎回新店舗を回るお客さんもおられるという話、自分の気に入ったお店を探して回っている訳だけど、そのお店探求の旅の中で、私には、このお店の内装・雰囲気が合ってるというお店を見つけたとして、通おうと決めた次の来店で、そのお店が雰囲気をガラッと変えるようなことが、あったとしたら、せっかく気に入っていたのにお店が変わっちゃって、思っていたのが違うということになり他の店に流れていってしまう。
お店は良かれと思って、お金をかけて設備を変えたり雰囲気を変えたりするわけだけれど、それがお客さんのニーズと全く真逆になっている可能性もあるということ。
よくある話として、お客さんを増やしたいからとプラスの行動を積み重ねているつもりが、実はそれ自体がマイナスになっていること、実は大事なのはお客さんが減っていく原因を減らしていくことと言う、秘訣を思い出しました。
それで思い浮かんだことがありました。私の以前のクライアントさんに数年ぶりにお会いして話を聞かせていただいた時に、「昔親しくしていた方でも、すっかり会わなくなったり話が合わなくなったりする人がいるんですけど、山根さんと話をすると、数年ぶりなのに全く変わらない話ができる。それは山根さんが変わらないからだと思います。」 というのを思い出しました。「コーチは触媒自らが変わらなくても相手に変化を与えるもの」、というメンターの教えを、思い出す機会にもなりましたね。
「変わることにも価値があるし、変わらないことにも価値がある。」読んでいただいた方にお役に立てれば幸いです。