今までの思い込みの枠を広げると、出来る事が広がりますね
こんにちはサポートコーチ出雲の山根浩二です。
前回からの続きで今日は、社風が良くすることが、いかに優秀な人材を採用するのに役に立つのか?ということについてお伝えします。
最初に結論です。社風が良くないと優秀な人材が、それを察知して、入って来れなくなる可能性が高いからという事。
最初に会社自体を人体の循環に、例えて考えてみます。健康な肉体では血液の循環が良く、全ての器官に酸素が行き渡り、活発に活動しています。
逆に血液の循環が悪い肉体では、酸素が行き渡らず、臓器の活動が低下します。これを踏まえて考えてみると、
社風の良い会社Aは、社内の風通しが良く、社員の雰囲気も良い会社です。逆にあまり社風が良くない会社Bは社内の風通しが悪く雰囲気が悪い会社になります。
それと求職者が、たどる行動を考えてみます。
①失業して仕事を探している。もしくは会社に勤めながら仕事を探している。
②求人票などで見つけた会社について、リサーチしている。
③面接を受けに訪問する。
④採用通知を受けて、実際に転職するかを判断する。
⑤就職して働き出す。
では社風が良くない会社Bに対して、優秀な人材が、応募をどうしようと検討している段階で考えてみます。もしかしたら、知人・友人などにリサーチをして、会社Bの評判を聞いて、そもそも応募しない場合もあります。
①の段階で悪い評判を聞くと、そもそも選択する候補から外されてしまいます。求職者は自分に対して、より良い会社を選ぼうと真剣に思っているわけですから、選択肢がたくさんある場合は、悪い評判がある所から切り捨てられます。
私が採用担当者に聞いた。「あなたの会社に就職すると、どんなメリットがあるのでしょうか?」
「そのメリットは、採用担当者・電話受付の担当者・その他求職者に接する方は、どれだけ共有されてますか?」という質問の意図は、
採用担当者もしくは、電話受付をする社員がどれだけ、求職者の方が就職すると、幸せなのか、理解されているか、どうかで、求職者に対する態度に変化があるということです。
ウチの会社に就職すると大変だろう、という認識がある人が受付をしていたとしたら、どうでしょうか?
それこそ会社の待遇に不満を持っている方です。人の考えは態度に微妙に反映されるものです。面接を受けに来た求職者に対して、対応した社員の態度から、大変な会社に来ちゃったね!みたいな雰囲気が伝わったり。
訪問者が面接のために来たということが分かると、微妙に反応が悪かったり、うちの会社入らない方がいいよ!みたいなモノが雰囲気で伝わる様な場合には、求職者に対して決してプラスの印象を与えないでしょう。
求職者に対して、「アッ、この人もこの会社の犠牲になるんだ」、みたいなことを心に思いながら対応する人もいるかもしれません。
そういう雰囲気を優秀な方や敏感な方はしっかりと感知しています。
では逆に社風の良い会社だったらどうなるのでしょうか?
社員はその会社で働いていて喜び、待遇にも大きな不満はなく、将来への展望があり、社内の風通しが良く、求職者を自然と歓迎する雰囲気を持っている。そして周りの友人知人にも、うちの会社で働けてよかった、ということを伝えているとしたら。
求職者がリサーチをしても、その会社の評判は良いだろうし、もし電話で問い合わせをした場合でも、その対応自体が何の邪心もない状態です。面接に来たとしても、全ての社員が気持ちよく迎え入れてくれて、会社内からも何か良い雰囲気を感じる。
そうすると安心して、その会社に就職ししても大丈夫という風にもなります。そして社員の良い雰囲気を受けて、入社してからも前向きな姿勢が変わることは少ないです。
私が伝えたいことは、優秀な社員を採用したいならば、まず既存の社員を幸せにする環境づくりをすること、それを通じて社風が良くなると、会社の評判が良くなり、社員が自分の子供をぜひ同じ会社で働かせたくなるようになります。それが外部にも伝わる。
入社したことのモチベーションが維持される。さらにやる気のある既存の社員との関係性により全ての人材が生きてくる。
急がば回れじゃないですけど、優秀な人材を揃えたければ、まず社内の環境を整え社風を良くしましょうということです。
初めて聞く方からは、「そこから何ですか?」などと言われることがありますが、そこができてないのに、求人を出すという活動になってしまうから、そもそも応募者が少なかったり、面接がドタキャンになったり。人材が採用できない。面接で合格通知を出しても断りが来たり、就職してから社内の雰囲気を感じて、短期間で退職してしまったり、ということが起こる可能性が高くなってしまうということです。
ここまで説明すると、言われてみれば、そりゃそうだよね!ということかもしれませんが、実際は理解していない会社が多いと思いませんか?
今の状況で社員の待遇改善することなんか無理だと思っている方はいませんか?
という事なんです。でも社内環境が悪かったり体調が悪かったり、足が悪かったりすることによって、優秀な人材の定着率が悪い。本当は、やらなければいけないことに、背中を向けてさけている事が、結局悪循環の原因なってるということです。
現在の社会情勢では、正社員と非正規社員雇わなければ会社が回らない環境があったり、今回のような理想は難しい面もあると思います。でもこの考え方がわかってるのとわかってないのではまた対応も違うと思いますので、ここまで読んでいただいた方は、ぜひ覚えておいてください。
理想の状態を理解して、そこに目標を置いて行動する方は必ず近づいていくものです。