やれば良いのは分かっているけれども 行動出来ない解決の手順
こんにちは、サポートコーチ出雲の山根浩二です。
今日のテーマは、コミュニケーションが雪合戦になっていると、上手く行かない
時々対話しているのを隣で聞いていることがある時に感じるのですが、当人同士はきちんと会話が成り立っていると思っているけれども、私からすると二人の認識は合っているのだろうか?と疑うときがあります。
前提が明確じゃないのに、お互いにボールを投げ合ってるみたいな感じです。それも投げて来た球を、受け止めるわけじゃなく、代わりに自分の球を投げるみたいな感じで、言うなればキャッチボールじゃなく雪合戦のような感じです。
雪合戦は雪玉を受け取ることなんてないじゃないですか。相手が投げてくる雪玉を、当たらないように避けて自分の雪玉を相手に当てるように投げる。
協力関係のキャッチボールに対して敵対関係の雪合戦。
例えば一般的な雑談は、実は主導権の取り合いだったりします。相手の話してる言葉尻を捕まえて、自分の話を始めるみたいな感じです。それに対して相手も主導権を取りにきます。雪合戦で自分が投げる番を奪い合うみたいなところです。
言い換えるとお互いに言いたいことを言い合って終わっているみたいな感じです。
もう一つ思いついたのは、キャッチボールをしているのだけれども、相手からのボールを隙あらば自分のボールに、すり替えて投げ返すというのが雑談の主導権の取り合いのイメージです。
それに対して、私が描く理想のコミュニケーションは、丁寧なキャッチボールで、今からボールを投げるよ、というふうに相手に合図をして、相手がいいよという風に合図が帰ってきたら、相手が受け取りやすいような場所に投げる。
そして相手がきちんとを受け取ったのを確認して、今度は相手から投げていいか?という風に合図が来たら、投げていいよっという風に合図を返して、相手から投げてきた受け取りやすいボールを、しっかりとキャッチする。
これを交互に繰り返すのが信頼関係のあるきちんとしたキャッチボール、読んでる方にすれば当たり前にしか見えないでしょうけど、実際に普段の会話で出来てるでしょうか?
少なくとも、いつも出来てるとは、なかなか言えないのではないでしょうか?
かくいう私自身もいつも出来てるなんて、とてもじゃないが言えません。
しかし理想のキャッチボールのコミュニケーションが分かっていれば、振り返って少しずつ向上することができます。それが分かっていないと、今のままでいいんだという風になり、向上する余地がありません。
ここまで読んで頂いかたには、一つのモノサシとして、会話が、キャッチボールなのか?雪合戦なのか?というのを、覚えて使って頂きたいです。
自分は、出来ていると慢心している処からは、成長はありません。出来ているのか?という疑いがある方が成長の余地を見つけれます。あなたの対話の質が向上する事を願っています。
最後に、ではコーチングでは、どうなるのか?という事を書いてみると。
クライアントさんが決めたテーマというボールを、コーチが受け止めて、そのボールをすり替えずに、そのまま投げ返す、クライアントさんが投げ返すとコーチがそのまま投げ返す。普段クライアントさん一人で壁に向かって投げたボールを受け止めるキャッチボールをしている場合は、すぐに飽きてやめてしまう事が、コーチがキャッチボールに付き合うので、一つのボールを長時間投げ合う事が出来る。
そうすると、短時間では変化の無かったボールの表面が、摩擦により剥がれ落ちてきて、中から、クライアントさんの求めていた答えが見えてくる。
それが、クライアントさんにとって、思いもしなかったモノだったりする。という感じ。
そもそも、クライアントさんの一つのボールを長時間投げ続ける事は難しいのですけど、コーチは、それを続ける訓練を受けた存在なので、付き合える。それがコーチングの価値の一つなんだよなと、書きながら思いました。