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深田倍生

ITと企業経営両方の知識を持ち、企業のIT化を支援するプロ

深田倍生(ふかだますお) / ITコーディネーター

株式会社テクノプロジェクト

コラム

インボイス対応の不安を取り除く3ステップ(インボイス診断サービス)

2022年7月21日

テーマ:法改正

コラムカテゴリ:ビジネス

 カテゴリー「法改正」では、今後予定されている法改正の概要、改正に伴う必要な対応などの話題や既に施行済の法改正によって変化しているビジネス環境等を取り上げます。直接的にビジネスに影響する、しないに関わらず、世の中の流れに関して問題意識のある方の参考になるように頑張ります。

「インボイス対応の勘所」でお伝えしたかったこと

 私のコラムの「インボイス対応の勘所」で、対応のポイントについて解説していますが、その中で「仕入取引における請求書等の精査」の重要性について指摘しました。経過措置はあるにせよ、それは適格請求書発行事業者以外の事業者からの仕入れに限定されたものですので、仕入税額控除を正しく受けるためには、請求書等の精査をして準備をしておかないと、仕入税額控除が想定より低くなり、損益に影響が出てしまうということになりかねません。

インボイス対応の不安

 税に関係する組織や会計パッケージ等を提供しているベンダーが行っている経理担当者の方々へのアンケートによれば、以下のような声が多いようです。抜粋してご紹介します。

「インボイス制度がどのような内容か知らない」

 インボイスという名前は知っていても、中身を知らない人が多い(4割程度)ようです。また、企業規模が比較的小さい企業ほど、内容を知らないという人が多いという傾向があるようです。

「インボイス制度開始で請求書受取側の業務量が増える」

 インボイス制度対応によって経理業務に大きな負荷がかかると6割程度の方が想定されているようです。特に、受領した適格請求書(インボイス)の記載内容を十分に確認する必要があると懸念されており、それが業務負荷につながると認識されているようです。

「仕入税額控除の計算方法が分からない」

 仕入税額控除の計算方法は、全額控除・個別対応方式・一括比例分配方式・簡易課税制度の4種類あるそうです。計算方法は、売上の何%が課税対象になるかを表す課税売上割合や課税売上高により決定するそうですが、どの計算方法で計算すれば良いかが分からないという企業が約4割という結果になっているそうです。

「現在の仕入先との取引関係見直しが大変」

 インボイス対応で大変だと思われているのは、仕入先が免税事業者の場合の取引関係見直しなどのようです。これについては、各企業が頭を痛めているようですが、これまで通りの取引を行う方針という企業が4割、課税事業者にならなければ取引を行わないという企業が1割で、どのようにすれば良いか悩んでいる企業が半数程度のようです。

不安の源泉

 不安は「安全ではない事が起こるかも知れない」とか「準備が足りないかも知れない」と自分で感じているときに起きる感情であると専門家(臨床心理士)が教えてくれました。不安の源泉を特定し、その対応を決めることで、不安は取り除かれるものと思います。
 世の中には、インボイス対応に関する情報が溢れています。恐らく、インボイス対応に不安を感じておられる方々の多くが、インターネットや書籍等で情報を収集し、分析されていることと思います。しかし、それでも不安が残るのはなぜかというと、自分が関係している業務を具体的にどのようにすれば良いかが見えてこないからだと推測します。

インボイス対応の不安を取り除く3ステップ

 テクノプロジェクトでは、お客様向けに「インボイス診断サービス」の提供することになりました。「インボイス診断サービス」は、お客様が受け取られる請求書のいくつかと業務フローを確認し、お客様が受け取られる請求書がインボイスに対応した場合に生じうる業務への影響を簡易診断し、報告書にまとめるものです。簡易診断によって、インボイス制度に対する準備として、お客様として具体的に何が必要かという対応の方向性が明確になります。例えば、仕入先との調整事項や自社の業務フロー見直しポイントなどを指摘させて頂くことになります。簡易診断によって、対応の勘所を掴んで頂き、業務全体の対応について具体的に検討を始めることができるようになります。もちろん、業務全体の対応について、テクノプロジェクトがお手伝いできますが、その際は、別途お見積りをさせて頂くようになります。

 具体的な簡易診断プロセスについてご説明します。次の3ステップになります。

【ステップ1】イントロダクション・ヒアリング

 作業概要の説明、インボイス制度内容と事例紹介、現状の業務とシステム化範囲のヒアリング等を行います。

【ステップ2】抽出サンプルに関するヒアリング

 ご提示頂いたサンプル(3種類)に関するヒアリングと課題の抽出を行います。

【ステップ3】影響報告

 診断報告書に基づいて、必要となる業務フローの見直しとシステムへの影響、情報システムに必要な対応内容、情報システム以外で生じる影響事項等を報告します。

「インボイス診断サービス」の提供を始める前に、いくつかのお客様にトライアル利用して頂いています。自社業務に即したインボイス対応の方向性が確認できると好評です。

まとめ

 「で、価格はいくらなの?」という声が聞こえてきそうです。世の中には、○○診断というサービスが色々と提供されています。例えば。セキュリティ診断サービスですと、サービス内容に依りますが、Webアプリケーション診断とプラットフォーム診断で100万円を超えるような話になります。インボイス対応診断となると、実態は分かりませんが、どうしてもそのベンダの情報システムを導入しましょうという話になりそうです。テクノプロジェクトの「インボイス診断サービス」は、2週間程度の期間を頂いて簡易診断を行いますが、特定のベンダーに依存した診断ではありませんし、とてもリーズナブルな価格設定となっています。その価値は十分感じて頂けるものと思います。ご興味のある方は、私までご連絡ください。

この記事を書いたプロ

深田倍生

ITと企業経営両方の知識を持ち、企業のIT化を支援するプロ

深田倍生(株式会社テクノプロジェクト)

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