ビジョンを達成する最適な戦略とIT化を支援（1/3）

根本的な業務フローの見直しを提案し、長年蓄積されたゆがみの解消を目指す

　島根県松江市にある「テクノプロジェクト」は1984年の設立で、約230人の従業員が在籍。ITを軸にした幅広いソリューション・サービスを、県内はもとより全国の主に中小企業に提供しています。
　
　「私の部署では、新規顧客の開拓、既存顧客のフォローアップに加えて、提案型の営業活動に力を入れています。例えば、長年にわたって表計算ソフトを作業の中心に据えていた会社で、担当者がそれぞれに修正を加えていたため、業務全体を見るとゆがみが生じているケースがありました。業務フローを根本的に見直すには多大な労力と費用が必要なので、改革すればどのような効果が期待できるかを明確にして、システム導入につなげました。ITと企業経営両方の知識を持つ『ITコーディネーター』として、事業主のみなさんをサポートしています」

　そう話すのは、ソリューションビジネス本部カスタマーリレーション部のリーダー・深田倍生さん。世の中には社会に役立つ事業を手掛けていても、資金不足などで続かない事例があります。「そうした事業の価値を認めて、継続可能なビジネスモデルの構築をお手伝いするのも、私の得意分野です」と深田さん。総務省の公募で採択された「IoTを活用した高齢者の栄養支援モデル」にも従事しました。
　「高齢者にウエアラブル端末を装着してもらい、栄養状態のデータをスマートフォンなどで送って、栄養士からアドバイスを受けるサービスです。高齢者の低栄養という問題に向き合いました。実用化するにはまだ課題がありますが、島根は高齢化率が高いので、しっかりと役立てていきたいですね」

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