寒波と大雪! 東洋医学的冬の過ごし方
【6月6日は二十四節気の芒種】
このコラムでもたびたび話題にする「二十四節気」。
これは、中国の戦国時代の頃に太陽の運行を元に作られた暦の1つと言われています。
当時は、日本でもそうなんですが、「太陰暦」が基本でした。
これは月の満ち欠けにより作られた暦で、太陽の運行による1年とは日数がずれるため、閏月や閏年で調節していました。
その元になるのが太陽の運行で一年を24等分している「二十四節気」です。
夏至と冬至、春分・秋分に加え、立春・立夏・立秋・立冬で8等分、さらにその間を3つずつに分けています。
そのひとつがこの芒種(ぼうしゅ)です。
「芒種」の意味は、
「稲や麦の種をまくこと」なんですが、現代では種まきの時期はもっと早いですよね。
滋賀県では麦は稲刈りの後の田んぼにまいて、梅雨の前、ちょうど今自分が刈り取りの時期です。
そして、田植えは4月の終わりから5月の中頃までですので、今は田植えが終わった稲の苗が田んぼにかわいく並んでいる、とても美しい景色が広がっています。
種をまく時期ではありませんが、夏野菜の苗なども梅雨前には植え付けを終わっていますね。
【二十四節気に季節を感じる】
二十四節気は中国発祥ですから、日本とは少し季節感にずれがあります。
でも、春には「小満」「穀雨」など、秋には「処暑」や「白露」など、とても美しい言葉で季節感を表しています。
普段、忙しく暮らしているとなかなか季節の移り変わりをしみじみと感じる余裕がありませんし、近年では季節の変化そのものがダイナミックというか、暑い・寒いの二極化になっているようにも思えます。
でも、せっかく四季のある国に暮らしているのですから、繊細な移り変わりを味わいたいですね。
先月のコラムにも書きましたが、犬との散歩はそんな季節を楽しむのに絶好の機会です。
⇒ お散歩が気持ちいい季節ですね!
うちのような田舎では道ばたの草にも季節を感じられますが、都会の真ん中に住んでいても気温や風の感じ、公園の木々や花の移り変わりなど、季節を感じられるものはたくさんあると思います。
日々の忙しさでストレスを感じたら、ちょっと周りの景色を見てみるのもリフレッシュにいいと思いますよ!
【季節を感じるのは養生に繋がる】
東洋医学では、「自然界で起きていることは人の体の中にも起こる」と考えます。
雨が降れば体も湿気がたまりがちになります。
気温差が激しいと肝が弱りがちです。
つまり、季節を感じることは外界の陰陽を感じ取り、体内の陰陽のバランスを整えることに通じます。
- 季節の変わり目には気の巡りが滞らないように
- 気温の差が激しいときは体を冷やさないように
- 暑いときは熱を体にためないように
- 湿度が高いときには体内の水はけをよくするように
そんなふうに、細やかに季節を感じてそれに対応するのも養生のひとつですね!
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