どんなに手を尽くしても生き物はやがて旅立つ

【終わりよければ】

ここのところ、往診先のワンちゃんがお空に帰ってしまったという連絡を立て続けにいただきました。

人間の医療もそうですが、獣医療も、ましてや鍼灸治療も万能ではありませんから、どんなに手を尽くしたと思っても寿命は尽きます。

最後はその子の持って生まれた生命力なのかな…と思うのですが、それでも「亡くなりました」という連絡をいただくと自分の無力を感じたり、もう少し何かできたのでは…と思ったりします。

もちろん、命を長引かせることなんて人間にはできませんし、無力感なんて欲張りでしかないですよね。

「最期は苦しまずに眠るように逝きました」
「おかげさまで最期まで自力で歩くことができました」

と言っていただくと、鍼灸治療も少しは役に立ったのかなと思うんですが…

【飼い主の手は素晴らしい】

犬猫との最後のときを過ごす飼い主さんたちのケアは本当に尊いと思います。

少しでも楽になるように、気持ちが良くなるように、いろんな工夫をされています。

また、いろんな事例をお聞きするたびに、ローラー鍼やお灸・マッサージによるケアが最期を迎えようとしてる犬猫たちの体を整えるのにどんなに役に立っているかということも、実感します。

私の1番の願いはペットとその飼い主さんが笑顔で最後まで一緒に暮らせることなので、鍼灸整体や家庭でのケアがそのお役に立てるのは何よりも嬉しいことです。

そんな願いを込めて、多くの飼い主さんが家庭でケアできるよう、ペット鍼灸講座を今後も広めていきたいと思います。