陰陽は緊張と緩和〜ストレスとも上手に付き合う
力加減のお話
以前、往診に行った先で
「子猫さんに毎日ローラー鍼コロコロしてあげてくださいね」と言ったら、
「嫌がってやらせてくれない」と飼い主さんが言われました。
試しに私がやってみると全然嫌がらないどころかとても気持ちよさそうです。
じつはこれ、よくある話なんです。
講座のときはうまくできたのに、その後やろうとすると嫌がって逃げてやらせてくれない…
または自分でネットで購入してやろうと思ったら、ローラー鍼を見ただけで
すっ飛んで逃げてしまう。
おそらくですが、飼い主さんの手に力が入りすぎなんだと思います。
マッサージでもそうですが、強く揉むことで逆に筋や血管を傷めて炎症の
原因になったり、筋肉自体が強い刺激に対して固まってしまうため、硬いところを緩めるというマッサージ本来の目的が達成できません。
特に動物は人間よりもはるかに敏感です。
刺激はできるだけ弱めにする必要があります。
こちらの動画はさきほどの子猫さんにローラー鍼をかけているところです。
少しずつ、優しい力で転がしているのがおわかりでしょうか。
子猫にローラー鍼をかける
ブラシを嫌がるのは痛いから
「うちの子はブラシをすごく嫌がるんです」
と言われる飼い主さんも多いですね。
逆に、「ブラシが大好きで、ブラシをかけるとうっとりします」
という方もおられます。
違いはズバリ、力加減だと思います。
もし、ブラシを嫌がると言われる方は、ご自分の体にペットにするのと同じ力でブラシをかけてみてください。
人間は皮膚に動物のような被毛がありませんからかなり痛いはずです。
では、「毛があれば痛くない」でしょうか?
とんでもありません!
被毛が長ければ引っ張られて痛いし、動物の皮膚は人間のより薄くてデリケートなので、ちょっとした刺激にも敏感に感じます。
ブラシもローラー鍼も「ゆっくり優しく」が基本です。
そして、嫌がるのに無理にするのではなく、気持ちがいいと思うところから少しずつ慣らしていくことも大切です。
手で撫でるのも同じですね。
ゆっくり優しく触れることで、人の手が気持ちいいものだとわかってもらいましょう。
また、しつこくすることも厳禁です。
いくら気持ちよくてもずーーっと触られ続けるのはいやですよね。
犬猫とのスキンシップは
「人も犬猫も気持ちいい」
をめざすことが大事ですね!
ブログも見てくださいね。
⇒ オススメ! 一家にひとつローラー鍼
(この記事は2020年11月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い加筆修正してこちらに投稿しました。)
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