煙突掃除を受けない薪ストーブショップが多いのには理由があります。
薪ストーブライフを始めようとされるお客様に時々質問されるのが・・
「煙突掃除は下からでも良いのですか?」
気持はわかります。(笑)
誰だって屋根の上には上がりたくありません。
ストーブの直上の煙突を外して、ヒョコヒョコやって煙突掃除が完了できたらそれは楽です。
今はストーブの炉内からブラシを入れて掃除する道具なんかも売られています。
「楽して稼げる!」というキャッチフレーズに踊らされて屋根に上らない薪ストーブ屋が増えてるらしいのです。
でも僕は懐疑的に観ています。
よーく考えてみてください。
煙突を外さないで炉内からブラシを屋根目掛けて入れていくんですよね!
いっくら丁寧に手元を塞ぐ努力をしても回転軸がある限り気密性を維持するのは不可能ではありませんか?
上から落下してきたススはストーブの中にどんどん堆積しますし室内にススは漏れることでしょう。
かえって後の掃除が面倒になると思いませんか?
更に言うならば煙突トップから飛び散るススは何処へ行くのでしょうか?
自宅の屋根の上ならまだしも風にひらひらと舞って近所のお宅に迷い込んだら・・・
アウト!!
良好だったご近所さんとの関係悪化ではありませんか?
確かに煙突の中のススを落とすのは上からだろうが下からだろうが良いかもしれませんが上からブラシを入れた方が絶対に力が入り綺麗に掃除できますよね?
また僕らが屋根の上に上がって掃除をするのは煙突内部を綺麗にするだけでなく、煙突周りやフラッシング周りのコーキングの劣化の確認や打ち直しの為でもあるのです。
商売ですから儲けることを非難することはしませんが本当にユーザーを思っての商品の案内でしょうか?
もしそんなに画期的な商品なら薪ストーブユーザーに直接販売すれば良いと思いませんか?
他の薪ストーブと抱き合わせで販売権を与えるとかってどうなんでしょうかね?
薪ストーブ屋は屋根に上って作業してこそ本当の薪ストーブ屋だと私は思いますが皆様いかがお考えですか?
建築士有資格者の薪ストーブ屋が本気で設計した自宅