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金子稔

薪ストーブ住宅コンサルタント

金子稔(かねこみのる) / 建築家

エンフリー

コラム

ペレットボイラーの価格、コスト構造

2016年4月22日

テーマ:ペットボイラーとは

コラムカテゴリ:住宅・建物

ペレットボイラー本体はどれくらいの価格なのでしょうか。ペレットボイラーを導入するには、何にどんなコストがかかるのでしょうか。ここでは、ペレットボイラー導入にまつわるコストパフォーマンスについて考えてみました。

ペレットボイラーのコスト構造

ペレットボイラーを含むバイオマスエネルギーの活用に必要なコストは、おもにイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持費用)の2つに区分することができます。

イニシャルコストは、ボイラー本体をはじめ配管等の付帯設備費用といった機器費用、建屋やサイロ、ボイラーを必要とする場合はその費用、計画や設計費用も含めた建設費があります。
ランニングコストは、燃料費、メンテナンス・電気代・灰の処理費用といった運転・維持管理費、そして固定資産税などです。

ペレットボイラー本体と燃料の価格

ペレットボイラー本体の価格は実にさまざまで、業務用だと数十万円のものもあれば数百万円、1千万円以上のものまであります。

温風吸収式・蒸気式・放熱式・温風式・温水式という種類でも異なります。ペレットの価格は、10kgで1000円前後のものが多いです。

木質ペレットにはホワイトペレット、全木ペレット、バークペレットの3種類があり、安価な順にバーク、全木、ホワイトとなっています。バークは比較的安価で入手できるものの、ホワイトと比べて灰が多く、灰の処理費用を考えるとかえって割高になるケースもあります。

ランニングコストは、燃料の金額など一部だけでなく、トータルで見ていくと節約につなげやすいでしょう。

ペレットボイラーのコスト低減の工夫

ペレットボイラーをはじめとした、バイオマスボイラーへの投資を有効なものにしてコストパフォーマンスを上げるには、バイオマスボイラーの設備費用をできるだけ下げ、それに対して毎年のランニングコストの削減額をできるだけ大きくしていく努力が必要です。

ランニングコストに関しては、適正な燃料費のもとで稼働時間をしっかりと確保することが重要になります。運転の面では、木質ペレットボイラーの特徴をよく把握して適正な運転に努めることで稼働時間が確保でき、保守や点検の費用が削減できるため、ランニングコストの抑制につながります。

ペレットボイラーの価格とコストについて理解を深め、少しでも高いコストパフォーマンスでペレットボイラーを使用しましょう。

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