「終活」に関する変化
皆様、こんにちは。
墓埋法改正によって墓地の経営許可権が市に移行した→各市が墓地に関する条例を施行する事になった→新たに施行された条例は墓地に関する規制が強化されている、という流れはご理解いただけましたでしょうか?
この規制強化によって、墓地を利用する側である一般消費者の皆様にデメリットが生じているのです。
まず、立地の面について。
既に書きましたように、墓地の造成できる土地については、かなり限られた場所にしか作れなくなりつつあります。学校や病院や公園から離れた場所、市によっては住宅からも離れた場所に作らなければならない、という規制です。つまり、人里離れた、人目に付かない場所に作りなさい、という事なのです。適合する場所はどんな場所かというと、端的に言えば非常に不便な場所、という事になります。駅からも遠い、利用する人がいないのでバス停もない、自家用車があれば行けるけれど、場所が分かりにくい、などなど、利用者にとっては自然とお墓参りの足が遠のいてしまいかねない様なところに造成しなければならなくなってしまうのです。
消費者アンケートの結果では、自宅からお墓までの理想の距離(所要時間)として、30分以内というご意見が大多数です。ところが、立地面での規制上、自家用車をお持ちで無い方にとっては、直線距離はあまり遠くなくても、お墓参りに1時間以上かかってしまう、という自体も十分ありえるのです。
次回はもう一つのデメリットについて書きます。