墓地需要の移り変わり(1980年代~2010年代)
皆様、こんにちは。
引き続き「お墓じまい」のお話を書かせていただきます。
テレビなどメディアで「墓じまい」という言葉にスポットを当てた時、何故か撤去されたお墓から出したご遺骨について、永代供養墓など個人使用のお墓への納骨や、散骨などご遺骨が残らない形での方法を紹介することが多いです。もちろん、跡を継ぐ方がいらっしゃらず、一代限りで終わってしまう場合は、これらの方法を選択するという事は分かります。
しかし、前に書きましたように、お墓じまいという手段を取る方は、跡を継ぐ方がいない方だけではなく、移住したためお墓参りが大変になってしまったという方も多いのです。テレビでこのような紹介をすると、跡継ぎがいらっしゃるご家庭においても、「墓じまい=永代供養墓・散骨を利用すること」と誤解してしまいがちです。跡を継ぐ方がいらっしゃって、お墓参りも出来るということであれば、ご自宅のお近くにお墓のお引っ越し=改葬という手法を取ることも出来るのです。何も全て無くしてしまうばかりが「墓じまい」ではないのです。
メディアは目新しい物に対してスポットを当てる傾向があり、スポットが当たらない部分については見過ごされがちです。私どものような石材店は、それぞれのご家庭について、どのような手法をとるのがベターか、アドバイスをする事が出来ます。「お墓じまい」であっても、お墓のことは何でも石材店にご相談いただければと思います。