神道とお墓の関係
皆様、こんにちは。
今回は檀家であるということにどのようなメリット/デメリットがあるか、という事を書きたいと思います。
江戸時代では、檀家であることが一種の義務化をされていたということは既に書きました。現在はそのようなことはないわけですから、檀家で居続けるも檀家を止めてしまうのも自由、という事にはなります。それでもなお、檀家で居続けるということにどういう意義があるか。
檀家であるということは、同時に、仏教への「信心」を満たすことになります。このことについて、私自身、メリット/デメリットという二極論で語るのは不適当だと思います。したがいまして、信心、信仰心は置いておいた物としてお話しさせていただきます。
よく、檀家になっているとお付き合いが大変、金銭的にも精神的にも負担になる、というお話を聞きます。確かに、信仰心があまり篤くない方にとっては、そこまで熱心にお寺とお付き合いすること自体、負担に感じられる方がいらっしゃっても不思議はありません。また、寺院の側から多額の寄付金を、それぞれの檀家さんに割り当てて要請するようなお寺もあるとは聞いています。(幸い、私自身が実例として接したことはありませんが)これらのことを「デメリット」と認識される方もいるでしょう。
では、「メリット」はどうか。以前書きました僧侶派遣仲介サービスのような物を利用すると、どこのどんな僧侶の方がいらっしゃるか分かりません。また、法要に際して、故人のことを全く知らずに法要を行う事になるわけです。果たしてそれが「供養」になるのか。檀家になっていれば、そのお寺の僧侶(ご住職様)は檀家さんのことをきちんと認識した上で法要をお勤めいただけます。また、いざという時の相談先として、決まったお寺があるということが安心感に繋がります。この安心感を得るために、普段からお寺様とお付き合いをしておくことは、大事なことだと思います。
「お付き合い」というものから遠ざかりたいという人が多い現代。あえて「お付き合い」をする事で、心の平安を得ることもあるのです。その点はご理解いただきたいところです。