お盆の風習とお墓
お墓を建てる際、どの宗旨・宗派を信仰しているかで工事内容が変わることがあります。仏教と神道では墓石の形や付属品が変わることを既に書きましたが、同じ仏教でも宗派によって若干の違いが生まれることがあります。
そもそも仏教の宗派とは何か。仏教はお釈迦様が説いた教えですが、お釈迦様が亡くなった(入滅した)後、教えを引き継いだお弟子さん達が、それぞれの解釈や考え方を加味し、段々と違いが生まれるようになっていきました。また、印度からチベット、中国、朝鮮半島を経て日本に入ってくる際、様々な他の宗教の教えをも取り込み、独自の発展を遂げたものが「宗派」です。
まずは、ご自身の(家の)宗派がどこなのか、知る必要があります。お客様に質問すると、意外とご存じない場合も多いです。大まかではありますが、以下に主要な宗派の名前を書きます。(順不同、カッコ内は開祖のお名前)
「浄土教系」
浄土宗(法然上人)、浄土真宗(親鸞聖人)、時宗(一遍上人)
「密教系」
天台宗(最澄=伝教大師)、真言宗(空海=弘法大師)
「禅宗系」
臨済宗(栄西禅師)、曹洞宗(道元禅師)、黄檗宗(隠元禅師)
「日蓮宗系」
日蓮宗(日蓮聖人)
この他に、法相宗、華厳宗、律宗、融通念仏宗などがあり、これら各宗派から分派した、いわゆる「新宗教」と呼ばれるものもあります。皆さんのご宗派はどの宗派でしょうか?
お墓での違いについては、次回書きます。