路線バスが増発する民営霊園
昨日の自然葬についてのコラムで少し触れましたが、最近話題に上ることがある樹木葬についてもう少し書いてみます。
「樹木葬」という言葉を聞いた時、皆さんはどのようなイメージをお持ちになるでしょうか?おそらく、満開の桜の大木の下で静かに眠るイメージ、あるいは、美しいバラの花に囲まれながら、穏やかに眠るイメージ、などではないでしょうか。
樹木葬と一言で言いましても、これを行っている各霊園で形態は様々です。一本の大きな木の根元に、お骨壺を納める区画(お骨壺とほぼ同サイズ)が区切られているような所、お骨壺ではなく布の袋に入れて埋葬するところ、寺院や霊園の所有地である山林に散骨する等々、新しい埋葬形態であるが故に、未だ定まった形というものがありません。
いずれにしろ、樹木なり草花なりが植えられた墓域に埋葬されるという形式は共通していますので、緑が好きな方には喜んで貰える事がメリットだと言えます。
一方、樹木葬を選択された方の中には、「こんなはずじゃなかった」と思われる方もいらっしゃるようです。「樹木」とはまだ言えないような、細い若木がぽつんと植えられているような墓地、最初から合葬(他のご遺骨とまとめて埋葬する方式)されてしまう墓地、樹木の維持管理のために、管理料の負担が割高になってしまう墓地などもあります。
どのような形態の墓地であれ、想像だけが膨らんで、実際の墓地を見るとガッカリ、等ということが無いようにまずはしっかりと情報収集をして、現地に足を運ばれることをお勧めします。現地見学の際は、ご家族ご一緒に。墓地の様子をご一緒に見学していただいてこそ、自分たち家族にはどのような墓地が合っているのか相談出来るのです。