墓地需要の移り変わり(1980年代~2010年代)
「墓地選びのポイント」、続きです。
お墓を探すに際して、お墓を持ちたい墓地の種類をお考えいただく、ということを書きました。では、墓地の種類をある程度絞ったところで、具体的にどこの墓地を見に行くか、ということを考えなければいけません。
皆さんが買いたいお墓を簡単にまとめるとこうなると思います。「自宅から近くて、設備が整っていて、周りの環境が良くて、価格が安いところ」。ところが、どんなに探しても、このような墓地はどこにもないのです。
「自宅から近い」ということは、住宅地の中にお墓があるということです。旧来からある寺院の境内墓地であれば、この条件に合致するところもあるかもしれません。住宅地ということは地価も高いので、墓地の価格も高くなります。
「設備が整っている」ということは、設備の維持費がかかりますので、管理料も相応に高くなってきます。
「環境が良い」ということは、自然が豊かで周りの雑音などが少ない場所、ということになります。当然ながら、住宅地の中の墓地では環境の良さは望めません。
「価格が安い」ということは、元々の地価が安いところに作られた墓地、ということになります。住宅からは離れた墓地になりますし、交通の便もあまり望めません。
いかがでしょうか?お墓探しをする際には、全てを兼ね備えた墓地を探すより、どの条件を優先するか、ということが大事になってきます。優先すべきは何か、ということについては、次回書かせていただきます。