Mybestpro Members

野口由美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

おなかがすくと、死にたくなる⁈

野口由美

野口由美

テーマ:病気、症状の解説

「お腹が空いたぁ、甘いものが食べたい!」ってなること、ありますよね。

おなかがすいて血糖値が低いと、からだが糖分を要求します。

でもこのタイミングでお菓子を食べると、血糖値は急上昇し、今度はそれを下げようと、インシュリンが急激に大量分泌され、血糖値は急降下してしまいます。


低血糖は体にとって危険な状態ですから、アドレナリン、ノルアドレナリンが分泌され、血糖値を上げてくれるのですが、
ノルアドレナリンの影響で気持ちは不安定になり、不安や抑うつを感じやすくなります。

「不安でたまらない」「死にたくなる」「イライラする」など、人によってさまざまで、パニック障害のような症状を引きおこすこともあります。

このような方は、低血糖対策をとって血糖値が安定すると、感情の浮き沈みがなくなります。


低血糖対策を行うだけで、パニック発作がなくなる症例も経験しています。


低血糖で「死にたくなる」のは大げさなのでは、と思われるかもしれませんが、実際にそのような方がはいらっしゃいます。


「特に思い当たる理由もないのに、急に死にたくなるんです」という20代の女性です。

問診と血液検査結果から低血糖を認め、低血糖対策を勧めたところ、1-2週間ほどで、死にたい気持ちはなくなったと言われました。

血糖の変動はこれほどまでに影響を及ぼしているのです。



低血糖だと死にたくなるほど感情が乱される一方で、血糖値が安定すると、今までに感じたことのないくらい、心穏やかで平穏な気持ちになります。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

野口由美
専門家

野口由美(医師)

クリニック千里の森

患者一人ひとりの個性を重視した「患者ファースト」の治療方針のもと、薬に頼らない医療を提供。近代西洋医学の最前線で培った豊富な知識、自身の体験を裏付けに、幅広い選択肢の中から最適な治療法を提案します。

野口由美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

健康不安で苦しむ患者の心身を親身にケアする心療内科医

野口由美プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼