恐るべし頭の良い悪人・・?!
「人生を効率よく生きたい」
そう思う人は多いと思います。
でも現実は――
“効率化”を口にしながら、途中であっさりやめてしまう人が多いんです。
私もそれを、8年前に身をもって体験しました。
今日はその話をしたいと思います。
■ 妻と一緒に受けた「テクニカルアナリスト」の試験
当時、私は妻と一緒に
「国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト」
という資格試験の勉強をしていました。
伊丹の図書館に通って、
毎日朝から晩まで自習室にこもる日々。
……と言っても、これは“妻のため”でした。
私は理系出身なので分析や数字は得意。
一方の妻は、勉強があまり好きではなく、
それでも「投資の資格を取りたい!」と決意していたんです。
だから私は、彼女の勉強に付き添いながらサポートしていました。
■ 試験前夜に起きた、運命の2つの分かれ道
試験前日。
私は妻に言いました。
「この問題、出ると思うからやっておいたほうがいいよ」
それはテクニカル分析の専門用語を
長文で覚える、少し難しい問題。
でも妻は疲れ切っていて、
「もう無理…やりたくない…」と手を止めました。
いや、やりなさいよと、
何度言っても頑なに、やりたくない・・
もう知らんでと、ちょっといらっとしましたが、
自分の勉強もあるので、指摘するのを諦めました。
そして迎えた試験本番――
ま、まさかの、その問題が“的中”。
試験後に聞くと、
「何も書かずに白紙で出した」と。
私は合格。妻は不合格。
半年間、二人で積み上げた努力が、
たった一晩の「もういいや」で崩れ去りました。
■ なぜ人は、あと一歩でやめてしまうのか?
不思議なことに、
人はあと少しで成果が出るというタイミングで
“手を止めてしまう”傾向があります。
中途半端にやめると、
今までの努力が無駄になるだけでなく、
再開する時にはほとんどゼロからのスタート。
「効率よく生きたい」と言いながら、
実はその逆――“人生非効率まっしぐら”になっている人が多いのです。
■ 最後までやり切った先にしか、「本当の楽さ」はない
妻もその後、再挑戦を決意。
もう一度、一から勉強をやり直し、
ついに合格を勝ち取りました。
そのとき彼女が言った一言が、今でも印象に残っています。
「最後までやり切るほうが、結果的にいちばん楽なんだね」
まさにその通り。
途中でやめるから苦しくなる。
中途半端だから、いつまでも成果が出ない。
“完全に習得した”というレベルまで持っていってから休む。
それが、人生を最も効率よく進める唯一の方法です。
■ もし今、何かを学んでいるなら…
ぜひ「もう少し」で手を止めず、
“やり切る”という選択をしてみてください。
やり切った人だけが、
本当に楽になり、
人生を最短で進めることができます。
「途中でやめると、人生は遠回り。
最後までやり切れば、人生は最短になる。」
8年経過した今でもそう思います。
最後までやり切るが結局、「楽」なんです。



