「先祖代々の墓」は誰が守る?継承をめぐる兄弟間トラブルの実例と解決法

大阪セレモニーの山田泰平です。
葬儀のあと、ご遺骨やお位牌を前に「このお位牌はずっとこのままでよいのか」と迷われるご家族は少なくありません。葬儀で用意される白木のお位牌は、もともと仮のお位牌です。四十九日法要を一つの区切りとして、本位牌へ切り替えるのが一般的な流れです。
とはいえ、本位牌をいつ注文すればよいのか、戒名はどう伝えるのか、費用はどのくらいかかるのかは、はじめてのご葬家ほど分かりにくいものです。注文してから受け取りまでに日数がかかるため、四十九日の直前に慌てるご家族もいらっしゃいます。
この記事では、本位牌をいつまでに準備すればよいのか、注文の流れ、費用の目安、白木位牌のその後の扱いを、葬儀の現場に近い目線で整理します。
- 本位牌は四十九日法要までに準備するのが目安
- 注文から受け取りまでは二週間前後を見込む
- 戒名や没年月日の情報は早めに仏壇店へ伝える
結論:本位牌は四十九日法要までに準備
本位牌は、四十九日法要までに準備しておくのが基本です。多くの宗派では、四十九日の法要のときに、白木位牌から本位牌へ魂を移す「開眼供養(魂入れ)」をあわせて行います。
本位牌は四十九日法要の当日に間に合えばよい、と考えるよりも、法要の数日前には手元に届くよう準備しておくと安心です。
仏壇店や仏具店へ注文してから、戒名や没年月日を彫り入れて受け取るまでには、二週間ほどかかることが珍しくありません。お盆やお彼岸、年末年始の時期は注文が混み合い、さらに日数がかかる場合もあります。四十九日の日取りが決まったら、できるだけ早めに動き出すほうが落ち着いて準備できます。
なお、四十九日の数え方は、亡くなられた日を一日目として数えるのが一般的です。地域や宗派によって考え方が異なる場合もあるため、菩提寺やお世話になるお寺へ確認しておくと確実です。
白木位牌と本位牌の違い
白木位牌は、葬儀のときに用意される仮のお位牌です。白木のままで装飾は少なく、表には戒名、裏には没年月日や俗名が書かれていることが多くあります。あくまで四十九日までの間、故人をお祀りするためのものです。
本位牌は、漆塗りや唐木などで作られた正式なお位牌です。仏壇に安置し、長くお祀りしていくためのものとして、戒名や没年月日を職人が彫り入れます。
白木位牌は仮のお位牌、本位牌は長くお祀りするための正式なお位牌、という役割の違いがあります。
宗派によっては、お位牌を用いず過去帳でお祀りする場合もあります。浄土真宗では、本位牌ではなく法名軸や過去帳を用いるのが基本です。ご自身の宗派でどのようにお祀りするのかが分からないときは、菩提寺や葬儀社へ確認してください。
本位牌を注文するときに伝える情報
本位牌を仏壇店へ注文するときは、彫り入れに必要な情報を正確に伝えることが大切です。情報があいまいだと、彫り直しが必要になり、受け取りが遅れる原因になります。
- 戒名(法名)
- 没年月日
- 享年または行年
- 俗名(生前のお名前)
これらの情報は、白木位牌に書かれている内容と、お寺からいただいた書付で確認できます。白木位牌そのものを仏壇店へ持参すると、書き写しの間違いを防げます。
戒名や没年月日は、白木位牌と寺院の書付を照らし合わせ、文字の間違いがないよう確認してから注文することが大切です。
本位牌には、文字を彫る「彫り」と、書き入れる「書き」があります。仕上がりや価格が異なるため、注文時に確認しておきましょう。すでに先に亡くなられた方の本位牌がある場合は、同じ大きさや形にそろえると、仏壇の中で見た目が整います。
本位牌の費用の目安
本位牌の費用は、素材、大きさ、彫りの方法によって幅があります。一般的には、一万円台から三万円前後を選ばれる方が多く、唐木や上質な漆塗りになると、それ以上になることもあります。
- お位牌本体の代金
- 戒名などの彫り入れ、書き入れの費用
- 四十九日法要でのお布施(開眼供養を含む場合)
お位牌本体の価格に彫り代が含まれているか、別になっているかは、お店によって異なります。見積もりの段階で、彫り代を含めた総額を確認しておくと、あとから慌てません。
本位牌の準備では、お位牌本体の代金だけでなく、彫り代と法要のお布施もあわせて見ておくと、全体の費用を把握しやすくなります。
価格だけで選ぶ必要はありませんが、極端に高いものを無理して用意する必要もありません。長くお祀りしていくものですから、ご家族が手を合わせやすい、納得のいくお位牌を選ぶことが何より大切です。
四十九日を過ぎた白木位牌の扱い
本位牌へ魂を移したあと、役目を終えた白木位牌をどうすればよいか、迷われる方は多くいらっしゃいます。白木位牌は、本位牌への魂入れがすんだ段階で、お焚き上げをして処分するのが一般的です。
多くの場合、四十九日法要をお願いしたお寺や、お世話になった葬儀社で、白木位牌を引き取ってお焚き上げをしてもらえます。法要の当日に、僧侶へそのままお渡しできることもあります。
白木位牌は、本位牌への魂入れがすんだあと、お寺や葬儀社へお焚き上げを依頼するのが安心です。
ご自宅でそのまま保管し続ける方もいらっしゃいますが、白木位牌はもともと仮のお位牌です。本位牌が整ったあとは、感謝の気持ちでお焚き上げに出すと、気持ちの区切りにもなります。処分の方法に迷うときは、自分だけで判断せず、お寺や葬儀社へ相談してください。
四十九日までに間に合わないときの考え方
事情によっては、本位牌が四十九日法要までに間に合わないこともあります。急なご不幸で日取りに余裕がない場合、戒名が直前まで決まらない場合、繁忙期で仕上がりに時間がかかる場合などです。
そのようなときは、まず菩提寺やお世話になるお寺へ相談してください。法要は予定どおり行い、本位牌が届いてから、あらためて開眼供養だけをお願いするという進め方もあります。無理に間に合わせようとして、戒名の彫り間違いが起きるほうが避けたいところです。
本位牌が四十九日に間に合わないときは、無理に急がず、お寺へ相談して魂入れの日をあらためて設けるほうが確実です。
大切なのは、形式を完璧にそろえることよりも、ご家族が落ち着いて故人を見送り、手を合わせられることです。段取りで迷ったときは、一人で抱え込まず、お寺や葬儀社へ早めに声をかけてください。
まとめ
葬儀で用意される白木位牌は仮のお位牌です。四十九日法要を区切りに、本位牌へ切り替えてお祀りしていきます。
- 本位牌は四十九日法要までに準備するのが目安
- 注文から受け取りまでは二週間前後を見込む
- 戒名や没年月日は白木位牌と寺院の書付で確認
- 費用はお位牌本体、彫り代、お布施をあわせて把握
- 白木位牌は魂入れ後にお焚き上げで区切りをつける
本位牌の準備は、見栄えを整えるためのものではありません。これから長く、ご家族が故人へ手を合わせていくための、大切な区切りです。
大阪セレモニーでは、四十九日法要の段取りや、本位牌の準備、白木位牌の扱いについても、ご家族の宗派やご事情に合わせて分かりやすくご案内しています。慌ただしい時間だからこそ、一つずつ確認しながら進めていきましょう。
株式会社大阪セレモニー


