家族信託で後悔する前に!やってはいけない5つの落とし穴と失敗事例をプロが解説

大阪セレモニーの山田泰平です。
ご家族が亡くなられたあと、銀行口座や年金の手続きに追われる中で、後回しになりやすいのが電気・ガス・水道といった公共料金です。日々使い続けるものだからこそ、止めるべきか、名義を変えるべきか、判断に迷われる方が多くいらっしゃいます。
契約者が亡くなっても、公共料金の契約はその事実だけで自動的に解約や名義変更がされるわけではありません。放置すると、亡くなった方の名義のまま料金が発生し続け、引き落とし口座が凍結された場合には未納として扱われてしまうこともあります。
この記事では、公共料金の名義変更と解約について、どちらに進むべきかの判断基準と、電気・ガス・水道それぞれの連絡先や手順を、葬儀の現場に近い目線で整理します。
- 契約者の死亡で公共料金は自動的に止まらない
- 住み続ける家族は名義変更、引き払うなら解約
- 電気・ガスは各社、水道は自治体の水道局へ連絡
- 検針票やお客様番号を手元に用意
結論:住み続けるなら名義変更、引き払うなら解約
公共料金の手続きは、その住まいにこれからも家族が住み続けるかどうかで方向が決まります。
同居のご家族が引き続きその家で暮らす場合は、契約を止めるのではなく、契約者の名義を新しい方へ変更します。一方、故人が一人暮らしで住居を引き払う場合や、空き家になって誰も使わなくなる場合は、解約の手続きに進みます。
判断の分かれ目は「その家にこれから住む人がいるかどうか」であり、住まいの今後を先に決めることが第一歩です。
公共料金の名義変更や解約には、法律で定められた明確な期限はありません。ただし、手続きをしないまま放置すると、料金の負担や引き落としの問題が続くため、落ち着いたタイミングで早めに進めておくほうが安心です。
電気・ガス・水道で連絡先が違う
公共料金とひとくくりにされがちですが、電気・ガス・水道は、それぞれ連絡する先が異なります。まずは、どこへ連絡すればよいかを把握しておきましょう。
電気とガスは、契約している電力会社・ガス会社のコールセンターや営業所へ、電話またはインターネットで連絡します。水道は、多くの地域で自治体が運営しているため、その地域を管轄する水道局へ連絡するのが基本です。
電気・ガスは契約している各社へ、水道はお住まいの地域の水道局へ連絡する、と覚えておくと迷いません。
連絡の際は、契約番号やお客様番号を聞かれることがほとんどです。電気・ガス・水道それぞれの検針票や、料金の通知書、口座振替のお知らせなどに記載されているため、手続きの前に手元へ用意しておくと、やり取りがスムーズに進みます。最近は紙の検針票がない契約もあるため、その場合は住所と契約者名で確認してもらいます。
名義変更の手順
同居のご家族が住み続ける場合は、解約せずに名義変更を行います。世帯としては引き続き使い続けるため、契約はそのまま残し、契約者だけを新しい方へ引き継ぐという考え方です。
手続きは、電気・ガスは各社のコールセンターや専用フォーム、水道は管轄の水道局への連絡で進められます。契約者が亡くなったことと、新しい契約者の氏名・住所・連絡先を伝えれば、多くの場合はその場で名義の切り替えを案内してもらえます。
住み続ける家族がいる場合は、解約してから入り直すのではなく、名義変更で契約を引き継ぐのが正しい流れです。
名義変更をしないまま放置すると、亡くなった方の名義で請求が続きます。引き落とし口座が故人名義のままだと、口座が凍結された時点で支払いが止まり、未納として扱われることがあります。名義変更とあわせて、口座振替やクレジットカードなど、これからの支払い方法も新しい契約者のものへ切り替えておきましょう。
解約の手順と立ち会い・精算
住居を引き払う場合や、誰も住まなくなる場合は、解約の手続きに進みます。電気・ガスは各社へ、水道は水道局へ連絡し、使用をやめる日(停止日)を伝えます。
注意したいのが、ガスの解約です。特にプロパンガスや、開栓・閉栓に作業が必要な場合は、係員が訪問してメーターを閉める作業に立ち会いが必要になることがあります。日程の調整が必要なため、引き払う予定が決まったら早めに連絡しておくと安心です。
- 電気:各社へ連絡し、使用停止日を伝える
- ガス:閉栓作業の立ち会いが必要な場合あり
- 水道:管轄の水道局へ連絡し、最終検針を依頼
ガスの解約は閉栓作業の立ち会いが必要な場合があるため、引き払う日が決まったら早めに連絡してください。
解約日が決まると、その日までの使用量で料金が精算されます。前払いや日割りの精算で清算金が発生する場合もあるため、最後の請求や返金の連絡先を確認しておきましょう。空き家のまま契約を残しておくと、基本料金だけがかかり続けることもあるので注意が必要です。
支払い方法と口座凍結の注意
公共料金の手続きでは、契約の切り替えと同じくらい、これからの支払い方法を整えておくことが大切です。
亡くなられた方の口座は、金融機関が死亡を把握すると凍結され、その口座からの引き落としは止まります。電気・ガス・水道が故人名義の口座から引き落とされていた場合、名義変更や支払い方法の変更をしないままだと、料金が未納になってしまいます。
故人名義の口座は凍結されると引き落としが止まるため、支払い方法を新しい契約者のものへ早めに切り替えてください。
口座振替やクレジットカードの変更は、名義変更の連絡とあわせて手続きできることが多いです。どの公共料金がどの口座から引き落とされているかは、通帳やカードの明細で確認できます。亡くなられた方が、電気とガスを一つの会社にまとめていたり、複数の住まいで契約していたりする場合もあるため、明細を一度見直しておくと見落としを防げます。判断に迷う場合や、相続全体の手続きとあわせて整理したい場合は、相続を扱う司法書士などの専門家へ相談する方法もあります。
まとめ
公共料金は、契約者が亡くなった事実だけでは止まりません。その住まいに住み続ける人がいるかどうかで、名義変更と解約のどちらに進むかが決まります。
- 契約者の死亡で公共料金は自動的に止まらない
- 住み続ける家族は名義変更、引き払うなら解約
- 電気・ガスは各社、水道は自治体の水道局へ連絡
- ガスの解約は閉栓の立ち会いが必要な場合あり
- 故人名義の口座凍結に備え、支払い方法を早めに変更
公共料金の手続きは、優先順位が高いものではないかもしれません。それでも、放置すると亡くなった方の名義のまま負担が続き、あとからご家族の手間が増えてしまいます。落ち着いたタイミングで、検針票を手元に一つずつ連絡しておくことをおすすめします。
大阪セレモニーでは、葬儀のあとに必要になる各種手続きについても、ご家族の状況に合わせて分かりやすくご案内しています。分からないことは抱え込まず、無理のない範囲で進めていきましょう。
株式会社大阪セレモニー


