施設で親が亡くなったら?まず何をするか初動の手順を解説

山田泰平

山田泰平

テーマ:親の葬儀について

施設で親が亡くなった時の初動

介護施設や老人ホームで暮らすご親族が、静かに息を引き取られる。今ではめずらしいことではありません。大阪セレモニーの山田泰平です。私どもにも「施設から連絡が来たが、何をすればいいのか分からない」というご相談が、深夜や明け方に多く寄せられます。突然の電話に動揺し、頭が真っ白になってしまう。当然のことです。この記事では、施設で親御様が亡くなられたとき、ご家族が最初に取るべき手順を、順を追って整理します。

  • 施設では、ご遺体を長くお預かりできない
  • 死亡診断書の受け取りが、手続きのいちばん最初
  • 初動で最も大切なのは、安置先を決めること
  • 私物の引き取りと退所手続きが、あとに残る


結論:まず決めるのは「ご遺体をどこへお連れするか」


施設からの連絡を受けて、最初に動くべきは「ご遺体をどこへお連れするか」を決めることです。安置先さえ決まれば、あとの手続きは一つずつ進みます。夜中でも早朝でも連絡できる葬儀社の電話番号を、お元気なうちから一つ控えておく。これだけで、いざというときの動揺は大きく変わります。

施設からの連絡を受けたら、まず落ち着く


最初の連絡は、たいてい施設の職員さんや看護師さんから入ります。「お亡くなりになりました」という一報に、すぐ冷静でいられる方はそう多くありません。それでかまいません。まずは深呼吸をして、自分が今どこにいて、施設まで何分で行けるかを確かめてください。

このとき施設から、主治医や嘱託医による死亡確認の状況を聞いておきます。施設で療養中に亡くなられた場合は、ふだん診ている医師が死亡診断書を作成します。死亡診断書(死亡を医学的に証明する書類)は、医師だけが交付できる文書です。一方で、持病と関係のない急な異変など、死因がはっきりしない場合には、医師が警察へ連絡し、検案(医師がご遺体を調べて死因などを確認すること)が行われることがあります。検案になると、ご遺体をすぐにはお連れできない場合があります。

ご家族としては、まず「死亡診断書がいつ受け取れそうか」を確認しておく。これが、その後の段取りの起点になります。

ご遺体を施設に長く置けない理由


意外に知られていないことがあります。多くの施設では、亡くなられたあと、ご遺体を長くお預かりできません。施設は生活の場であり、ご遺体を安置する設備を持たないところがほとんどだからです。実際の運用では、数時間のうちに退室をお願いされることもめずらしくありません。

だからこそ、安置先を早めに決める必要があります。安置先の選択肢は、大きく二つです。ご自宅にお連れするか、葬儀社の安置施設にお預けするか。マンションや住宅事情でご自宅が難しい場合は、葬儀社の安置室をお使いいただけます。私どもでも、ご連絡をいただいてから自社のスタッフ二名で施設へ向かい、お迎えにあがります。搬送だけを外部に任せず、最初から最後まで顔の見えるスタッフが対応する。これを大切にしています。

葬儀社への連絡と搬送、退所の手続き


安置先の方針が決まったら、葬儀社へ連絡します。このとき伝えるとよいことを、整理しておきます。

  1. お亡くなりになった施設の名前と場所
  2. 死亡診断書の受け取り見込み
  3. お連れしたい安置先(自宅か、葬儀社の安置室か)
  4. ご家族で集まれるおおよその時間


葬儀社は、これらをもとにお迎えの時間と搬送の手配を進めます。ご遺体の搬送には、本来この死亡診断書が必要です。受け取りの段取りも、遠慮なく葬儀社にご相談ください。

施設では、退所にともなう手続きも残ります。お部屋の私物の引き取り、介護用品の返却、利用料金の精算などです。気持ちが落ち着かないなか、その日のうちにすべてを終える必要はありません。施設とよく相談し、後日あらためて伺う形でも差し支えない場合が多いものです。まずはお見送りに気持ちを向けてください。

死亡届についても触れておきます。死亡届は、死亡の事実を知った日から七日以内に、市区町村へ提出することになっています。届出には死亡診断書が必要で、火葬の許可もこの届出を通じて受けます。期限はありますが、ここは葬儀社が代行や案内をする場面です。ご家族だけで抱え込まなくて大丈夫です。

事前の相談が、いちばんの備え


ここまで読まれて、「やることが多い」と感じられたかもしれません。だからこそ、お元気なうちのご相談をおすすめします。連絡先を一つ持っているだけで、深夜の電話一本で動き出せます。どこへお連れするか、おおよその費用はどれくらいか。あらかじめ分かっていれば、当日に迷う場面がぐっと減ります。事前相談は、契約や勧誘のためのものではありません。安心して当日を迎えるための準備です。

まとめ


  • 施設は、ご遺体を長くお預かりできない場所
  • 初動でまず決めるのは、安置先
  • 死亡診断書は医師が交付し、搬送と届出の起点になる
  • 死亡届は、死亡を知った日から七日以内が目安
  • 私物の引き取りや精算は、後日でよい場合が多い
  • お元気なうちの事前相談が、最大の備え


施設からのご連絡は、いつも突然です。けれども、最初に何をするかさえ分かっていれば、ご家族はお見送りに気持ちを向けられます。私どもは、お迎えから安置、お見送りまで、同じスタッフが寄り添います。どうしてよいか分からないときは、深夜でも早朝でも、まずお電話ください。大阪セレモニーは、旭区の地域で皆さまのそばにあります。

株式会社大阪セレモニー

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山田泰平
専門家

山田泰平(葬儀業)

株式会社大阪セレモニー

当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

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