大学入試小論文の資料型(グラフやデータ、図表が出るもの)への取り組み方は…?

角野裕美

角野裕美

テーマ:小論文への取り組み方

オフィスカタリスト@大阪市の角野裕美です( ..)φ

今回は、大学入試小論文の出題パターンの一つである、「資料型」について一緒に取り組んでまいりましょう(^_-)-☆
(ちなみに、一番出題事例として多いのが、課題文型。これがほぼ八割をしめています。後の一割ずつが、テーマ型と今回の資料型、といえましょう。)

「資料」の読み取りから、なにより始めるのですが…!


取り組む手順としては、なによりも提示されている資料(グラフであったり、図表であったり、データの数字のみであったり…。さまざまですが。)を読み取らねばなりません。
もっというと、その資料から考えなさいよと、提示されている問題点がどこにあるのか、を考えていく必要があります(-"-)

しかしながら、思い込みだけで、何の根拠もなく、「この数字ならば、こうに違いないっっ!!!」とさっさと決めつけてしまうのが最もいけない((+_+))こと、なのです。

まずは、ともかく①思い込みや偏見を捨て、このグラフや図表、データを読み取っていきます。

ポイントとしては…・見たまま、そのままを捉える
         ・その「資料」が何の資料なのか、いつごろのものなのか、などを捉えます。
          (これらはもちろん、資料に提示されています。きちんと見つけることです。)
         ・最大値や最小値に着目し、どのような変化があるのか、を見つけます。
         ・項目によっては複数あがっている場合があるので、その中での比較をします。
         ・単純に「右肩上がりの折れ線グラフ」とみるだけではなく、そこから更には「年々上          昇傾向にある」「上昇していく」「下降の一途をたどっている」……などなど、言葉          で表現していきます。


読み取りの次は、「問題点」を見つけること!

資料の読み取りが終われば、そこにはじめて、自分自身の知識や考えを基にした「問題点」を挙げていきます。
例えば、以下の「М字カーブ(曲線)」ですが、(これはもう毎年頻出の、女性の働き方に伴う資料となっております!)どこが上がり、どこで下がるのか、さらには再上昇するのはいつなのか、ということがつまりは、年齢と労働力率のパーセンテージの具合にかかわってきます。



読み取りからわかってくることは、結局、なぜ女性の場合、ある一定の年齢になると一旦離職しているのか、ということです。
一般的に考えるとやはりそこには、「出産と育児」「家事と仕事の両立」ということが浮き彫りになってくるわけです。

多くは、このМ字カーブのものと合わせ、複数のグラフが挙げられて、考えるようにしゅつだいされます。
その場合は、まずは、一つ一つの資料を読み取ったうえで、相互の関係性がないのかどうか、まで見る必要があります。
意味なく、複数も出すことがないわけ、ですものね(^_^;)

よくあるパターンでは、М字カーブの底のところ(つまり、労働力率が減るということは離職をするというところ)では、結局ほかの資料と鑑み、「結婚や出産、育児、家事労働に忙しいから」というグラフとの兼ね合いで、理由がわかってきます。
また、再就職する年代が結局М字カーブの再上昇地点となるわけですから、「ある程度子育てが終わり、今一度仕事を望む女性が出てくるから」となります。
しかしながら、ほかの資料に「パート労働」がその年代でおおければ、正社員だった離職前の職にはつけていないということも、わかってくる、ということです。

複数の資料をうまく関連付け、考えていこう!




ある意味、ちょっとしたクイズというか、パズルというか、楽しみながら!?しかし、何について考えることを求められているのか?と常に思いつつ、資料を読み解く必要がありましょう(^^)

慣れれば、浮き上がるように、求められている問題点が明らかになってきます。
設問と共に、なにについて述べるべきか、資料を最大限に活かして、考察していきましょうね(^_-)-☆

心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO

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角野裕美
専門家

角野裕美(講師)

Office Catalyst(オフィス・カタリスト)

様々な職業体験と予備校講師の実践を基にカウンセリングを行い、個別の要望に沿って指導。総合型・推薦入試で必須の志望理由や自己推薦の書き方、小論文・面接対策を受験生だけでなく保護者にもアドバイスが出来る。

角野裕美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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