【小論文過去問から読み解こう】大学入試・看護学部小論文出題事例①~「時間への意識の変革」~
オフィスカタリスト@大阪の角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
本日は、看護学部の頻出過去問テーマから述べてみます(^0_0^)
テーマは、「死生観」です。
10代20代の若い受験生に、なぜ“死”を考えさせるのか?
人は必ず死ぬ。これは至極当たり前で、当然だと誰しもが知っていることとされています。
では本当に“死”を見つめ考えたことが、ありますか?
正直なところ、特に10代20代の方ではなかなか、いらっしゃらないのではないかと思います。
それは、死ぬ、ということがとても遠い未来のことであり、もっというと実感していないから、と言えましょう。
しかしながら、受験生の中でも、ご家族のおじいちゃまやおばあちゃまが、闘病の末,天に召されていったという方は、違ってきます。つまり、人の死ということに実際に向き合ったことがあるからこそ、「人が病に倒れ、なくなるということとは?」「本当に、人は死ぬのだ」という考えや思いをもたれた、ということが、大きいからだと思います。
そして、その経験をすることにより、「人間は必ずいつか死ぬ。つまりは、永遠の生はなく、限りのある生であるのだ。だからこそ、その限りある生を、精一杯いきることがたいせつなのだ。」ということに繋がっていけるのでしょう。
そのような思いをもつ受験生であるならば「いかに生きていくのか」「医療現場で、生きることへのサポートはどうあるべきか」を、その年代なりに捉えてくれると、大学側は理解し、受験の場での評価へとつながるのです。
医学的観点からの“死”の受け止め方とは?
従来の医療は、「キュア(治療)」を主眼としており、治療不能となった場合でも式を少しでも遅らせようと延命治療を行うのが一般的だったのです。
人の最期である“死”は、治療、直すという観点からいうと、敗北と受け止める考え方もあったようです。(実際に医学部の過去問で、「死を敗北と捉えると、過剰な延命治療が行われてしまう。本当にその人のQOL(生活の質)を捉えたものであれば、敗北ではなく、人生の終末期を如何に過ごしていくのか、それに医学は何をなせるのか?」といったような内容の課題文型問題が出されたこともあります。)
しかし、この延命治療はともすれば、患者に著しい苦痛をもたらしたり、身体に管をたくさんつけた状態(スパゲティ症候群)で、ただただ死を待つという人間的ではないものとなりやすいといえます。
こうした中、終末を待つ患者に対しては、キュアではなく、「ケア(介護・看護)」を施すべきとする、ターミナルケア(終末期医療)という考え方が広まってきたのです。
患者本人が苦しみ、望まない延命治療ではなく、患者本人のQOL(生活の質)の向上に主眼が置かれるようになった、ということです。
このターミナルケアを専門に行う施設をホスピスと呼び、患者に対する緩和治療が実施されると共に、精神的なケアも行われて、安らかな死を迎えることを手助けするところ、であります。
頻出キーワードを押さえておこう!
今述べてきたところだけでも、いわゆる小論文の頻出キーワードがあります。
たとえば、「終末期医療(ターミナルケア)」「QOL(クオリティ・オブ・ライフの頭文字。生活の質)}「ホスピス」「緩和ケア」「キュアとケア(これは対にして、考えさせられます。)」などなど。
これらはまず、その意味合いをしっておかねば、課題文に出てきていても、何を述べているのかさっぱりわからず、設問の意図にもまったくピンとこないということになりかねません。
もし、それらをまとめて知りたい場合は、やはり小論文用の参考書を一冊、求めるのが早いでしょう。
また、どのような角度から、問題を出されるのか、を知りたい場合は、過去問がなによりです。
沢山の「医学部」「看護学部」の過去問がありますので、多くあたればあたるほど、同じような切り口でしゅつだいされていることがわかります。そうすることで、また、未知のことに出会えば、すぐに調べ、自分の意見をまとめておくと、小論文を書くときにも、面接での受け答えにも役立ちますよ!(^^)!
心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO
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