離職率を下げる「ほめ育」の秘密〜人材育成で業績が変わる理由

道下真介

道下真介

テーマ:ビジネス・職場における”ほめ育”

こんにちは。
今日は「離職率を下げる「ほめ育」の秘密
〜人材育成で業績が変わる理由」
についてお話します。

経営者や人事責任者の方々とお話しすると、
必ずと言っていいほど耳にするのが
「人がすぐに辞めてしまう」という悩みです。

採用にコストをかけ、
研修制度を整えても、人材が定着しない。

そして、残ったメンバーに負担が集中し、
さらに離職が加速する。


この悪循環に、
多くの企業が苦しんでいると感じています。


では、なぜ人は辞めるのでしょうか。
給与や待遇だけが理由ではありません。

実は、もっと根本的なところに原因があります。

それは
「自分の価値を認めてもらえていない」
という感覚です。

人は、評価されたいのではなく、
「理解されたい」
「認められたい」
と願っています。

自分の存在や貢献が
組織にとって意味があると実感できたとき、

初めて
「ここで働き続けたい。」
と思えるのです。


ある飲食チェーンでは、
店長が毎日スタッフ一人ひとりに
「ありがとう」を伝える習慣を始めました。

「昨日の接客、笑顔が素敵だったよ」
「開店前の準備、いつも助かってる」
といった、ほんの一言です。

すると、スタッフの表情が変わり始めました。

自分の仕事が
「見られている」「価値がある」
と感じたスタッフたちは、
自ら工夫を始め、お客様へのサービスも向上しました。

結果として、半年で離職率が30%減少し、
売上も前年比で15%アップしたのです。


これが「ほめ育」の力です。


ほめ育とは、単なるお世辞ではありません。
相手の良い点を見つけ、
それを言葉にして伝え、
その強みを組織の価値に変えていく教育メソッドです。


なぜ、これが業績向上に繋がるのか。
それは、人間の脳の仕組みに関係しています。

人は、ポジティブな感情を持つとき、
創造性やパフォーマンスが最大化されます。

逆に、否定や叱責ばかりの環境では、
防衛本能が働き、
挑戦する意欲が失われてしまうのです。

つまり、「ほめる」ことは精神論ではなく、
科学的に裏付けられた人材育成の技術なのです。


では、今日から何を始めればいいのか。


まずは、一日一回、
目の前のスタッフの「良い行動」を見つけて、
その場で伝えてみてください。

「報告が分かりやすかった」
「資料の整理が早い」など、
小さなことで構いません。

ただし、ここで重要なのは「具体性」です。

「頑張ってるね」ではなく、
「昨日の提案資料、データの見せ方が工夫されていて、すごく分かりやすかったよ」と、
何が良かったのかを明確に伝えることです。


しかし、
本当に貴社に合った
「ほめ育」の仕組みを作るには、
組織の文化や現場の状況を踏まえた設計が必要です。

どのタイミングで、誰が、どのように伝えるのか。

そのノウハウは、
一律のマニュアルでは語り切れません。


もし、あなたの会社で
「人が辞めない組織」
「自ら成長するチーム」を作りたいとお考えなら、
ぜひ一度、個別面談でお話しを聞かせてください。


人材育成は、企業の未来を左右する
最も重要な投資です。
その第一歩を、今日から一緒に踏み出しませんか。


道下真介(みちしたしんすけ)

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ほめ育コンサルタント

ほめ育を組織に導入し、現場スタッフに寄り添うことで、次々に業績アップを実現。

離職率が一気に下がる“ツボ”を見つける為に、現場スタッフに寄り添うことにより社内のコミュニケーションを円滑にしていく実務家。

なぜ、スタッフが離職をするのかを経営者やリーダーに進言しながら、現場を輝かす独自のやり方には、多くの企業が評価する。


お問い合わせ:公式ライン

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道下真介
専門家

道下真介(ほめ育コンサルタント)

株式会社Torus

ほめる習慣を組織に根付かせる「ほめ育」コンサルティングを展開。社内のほめる基準となるほめ育コンピテンシーを明確にし、ほめる基準とほめて育てる文化を組織に根付かせ、人材定着や業績向上のサポートをします。

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