「叱る」と「ほめる」のバランス〜本当に効果的な指導とは
〜一人ひとりの「らしさ」が育つ職場に〜
こんにちは。
今日は「強みを見つけるフィードバック文化の育て方」についてお話しします。
チームづくりや人材育成において、
「もっと力を発揮してほしい」「自信を持って働いてほしい」
そんな願いを持つ方は多いのではないでしょうか。
けれど現場では、
・できていないことへの指摘が多くなりがち
・フィードバック=“改善点の指摘”になっている
・本人が「自分の強みがわからない」と感じている
そんな状況も少なくありません。
実は、こうした状態では、
せっかくの強みや才能が、活かされないまま眠ってしまうのです。
だからこそ大切なのが、
**「強みを見つけ、伝え合う文化」**を育てること。
人は、自分では気づかないところに、
一番の長所や魅力が隠れています。
・細やかに気配りしてくれている
・どんなときでも前向きな言葉を届けてくれる
・資料の整理が早くて、いつも助かっている
・周囲の空気を読んで、場を整えてくれる
こうした“当たり前にやってくれていること”ほど、
ちゃんとことばにして伝えなければ、
本人には伝わりません。
だからこそ、日々のフィードバックの中で「強み」に光を当てることが大切です。
「あなたの○○、本当に助かってるよ」
「そのやり方、あなたらしくて素敵だね」
「その視点、あなたの持ち味だね」
そんな一言が、
「自分の良さ」に気づくきっかけになり、
さらに自分を活かす行動へとつながっていきます。
これは、ほめ育の原点でもあります。
“できていない”を指摘するのではなく、
“すでにある良さ”を見つけ、育てる。
この視点を持ったフィードバックが増えていくと、
チーム全体にあたたかくて前向きな空気が流れ出します。
そして何より、自分の強みを知っている人は、人の強みにも気づけるようになるのです。
ある会社では、
「月に一度、チーム内で“ありがとうと強み”を伝え合う時間」を設けたことで、
・スタッフの自己肯定感が上がった
・離職率が下がった
・チーム内の協力が増えた
という成果が生まれました。
強みを見つける文化とは、
特別な研修で作るものではなく、
日々のフィードバックを通じて、少しずつ育てていくものです。
だからこそ、まずはあなたから。
今日、誰かの良いところに気づいたら、
ぜひその“強み”をことばにして届けてみてください。
「伝える」ことで初めて、人は「気づき」、
気づいたときから、「成長」が始まります。
一人ひとりの“らしさ”が輝く職場は、
強みを見つけ、認め合うフィードバックから生まれます。
あなたのその一言が、
誰かの未来を動かす力になるかもしれません。



