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杦本日出夫プロのご紹介
小型人工衛星「まいど1号」の技術リーダーが、挑戦する心を育てる方法や組織マネジメントを伝授(2/3)
社員を主役にする組織づくりと人間力育成で、企業を成長に導く
杦本さんは工業高校を卒業後、列車無線の保守メンテナンスなどを経験した後に、1981年に電気通信工事・機器製造を行う「大日電子」を設立。心電図伝送システムや、消費者金融向けの無人店舗監視制御装置、列車無線、電力保安無線、無線テレメータなどを手掛けます。
「当方の技術が宇宙開発事業団(現JAXA)の目に留まり、声を掛けられたのが、宇宙と関わるきっかけです」
大学との共同研究で、人工衛星などに搭載するジャイロセンサーの小型軽量化に成功。2002年に「宇宙開発事業団 宇宙ベンチャー大賞」を受賞します。
「喜び勇んで会社に連絡を入れたのですが、社員の反応は『よかったですね』と、まるで人ごとでした。なぜなのか振り返って考えると、社内がワンマン体制に陥っていたことに気づきました」
杦本さんは「社員を主役にする」組織への変革を決意。「まいど1号」のプロジェクトに、あえて新入社員を加えたところ、試行錯誤する過程で個々に主体性などが芽生えます。並行して、「あいさつ・身だしなみ・掃除」の徹底による、人間力形成にも注力しました。
自ら考えて行動し、周囲にも配慮できる人材が育ってきた頃、会社も新たなステージへと進みます。
「長らく下請けをメイン業務とし、大手メーカーに納入することは私どもにとってステータスでもありました。しかし、時代の変化で大手がアナログ無線機から撤退しだしたのです。そこで、弊社が得意とするアナログ無線分野のユーザーである鉄道会社や電力会社などに直接販売することで自立を図りました。また、保守・メンテナンスまで責任をもって担うことで、自社製品に誇りを持てる企業風土を醸成しました」
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