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コラム

大切な人への想いをかたちに

2016年5月24日

テーマ:お墓さがし

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓参りお墓

お墓と最初に向き合ったのは幼い子供の頃

子供の頃の記憶ですがコオロギや小さな丸虫が死んだりすると
地面に穴を掘ってコオロギや丸虫をうめてあげました。その上に土を盛り上げ棒を立てては手を合わせたものです。
子供ですので「成仏して下さい」は言葉にしなくても
気持の中に自然と祈る気持がありましたよね。
その純粋さがきっとお墓参りの元になっているのだと思います。

「お墓仕舞い」が増えてお墓が消えていく世の中になりつつあるのは
手を合わせる場所も無くなりつつあると言うことなのでしょうか?
お墓に「手を合わす」という自然の教えを学ぶ場も薄れていく気がします。

今日はお客様にお墓のご案内を致しました。
お客様は「主人が亡くなり5年経つのです」と仰って
嬉しそうに墓所の区画を探されました。
最近の風潮もあって
最初に 永代合祀墓・樹木葬・・・・をご案内すると
驚きの目で私とお墓を見比べ「違うんです」「ちゃんとしたお墓を建てたいです」と強い口調で拒否されました。
1聖地や2聖地の一般墓をご案内した時には
4聖地や6聖地の区画に目が輝きました。
「主人のお墓だから立派なお墓を建ててあげたいんです。」と。
ご主人を尊敬し今も大切に心にしまわれている様子が伺えました。

とは言っても 「ご予算は?」と思うのが案内者の思うこと。

しかし、お墓っていうのは亡き人への思いが形になるもので
奥様の想いが叶えられたらと思いました。
人には色々な諸事情があり、まずは永代供養墓をご案内致しましたが
「お墓仕舞い」の風潮に世間や私達が染まっているのだろうか?とドキッとした瞬間でした。

この記事を書いたプロ

高田治郎

墓石の専門家

高田治郎(株式会社 京石)

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