コラム
「便りのないのは元気な証拠?」 ってホント?
2016年5月23日
墓石店の仕事は、どうしても人の死を早く知ってしまいます。
と言うのは、亡くなって戒名彫刻や納骨法要のお手伝いを頼まれるからです。
日々電話連絡が入ります。
お墓を建立して下さった方はもちろん
他社で建てられていても、既にその会社が無くなっていたり
関わった営業さんが辞められて頼みに来られることがあります。
今日は白木の位牌を持ったお客様が来店され
「戒名彫刻をお願いします」と頼まれました。
一週間前にお亡くなりになったとか。
お話を伺いながら持参になった白木の位牌に目がとまり
その方が知人で有ることに気が付きました。
「えっ?〇〇さんが?」と驚きました。
晩年は生かされている事に感謝して一日一日を暮らしていますが
「今日、明日の命」と言われたらとても悲しいことです。
何時かは必ず死と向き合わねばなりませんが
その時期は出来れば自分が人生に満足できた時、お願いしたいと思います。
その方はご病気があって長く入院されていたとか。
70歳でのご逝去でした。
「便りのないのは元気な証拠」とか昔の人は言われていましたが
この歳になると便りの無い人には便りを出さないといけないのだと思います。
「ご無沙汰ですが お元気ですか?」ってね。
毎年届く年賀状もぷっつり届かなくなる瞬間があったり
人の命や人生は長いようで一瞬ですね。
死は大変悲しいですが人間の力ではどうすることも出来ません。
ありのままを受け止めて一日でも悔いのない人生を過ごしたいですね。
「〇〇さんにも会っておきたかったなぁ~落ち込む私を癒やしてくれた芥川河川敷の人々」
高槻市芥川河川敷(5/22撮影)
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