なぜ住いの終活が進まないのか①

菊池浩史

菊池浩史

最近、書店では「家じまい」や「住まいの終活」に関する本や雑誌がたくさん並んでいます。皆さんも一度は手に取ったことがあるかもしれません。また、空き家問題やその対策を取り上げたテレビ番組もよく見かけます。このような情報は、空き家問題に悩んでいる方にとって参考になることが多いでしょう。

しかし、「家じまい」や「住まいの終活」が広く普及しているかというと、そうではないようです。少し古いですが、㈱クラッソーネが2020年に行った調査によると、「終活」の認知度は約90%ですが、「住まいの終活」の認知度は約30%に過ぎません。さらに、「住まいの終活」を知っている人のなかで、実際に「住まいの対応」を決めている人はわずか10%未満でした。https://www.crassone.co.jp/news/chosa_release-2/

私は関西を中心に「住まいの終活」に関するセミナーを行っていますが、その認知度が低いことは実感しています。この調査結果に納得せざるを得ません。そして、「なぜ住いの終活が広まらないのか」と自問自答することが少なくありません。

そこで今年のコラムでは、「どうやって住まいの終活を進めるか」ではなく、「どうして住まいの終活はなかなか進まないのか」「なぜ家じまいができないのか」をテーマに、さまざまな観点から掘り下げていきます。進め方かを考えるよりも、社会の当たり前にならないことを考えることは、一見遠回りに思えるかもしれませんが、実は問題の本質に迫る近道かもしれません。是非、ご自身に置き換えて読んで頂ければありがたいです。

次回は、心理的な側面からこの問題にアプローチしていきます。

以上

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専門家

菊池浩史

住まいの消費者教育研究所

住まいにまつわるビジネス経験や、不動産鑑定士としての専門的知見を活かし、顧客ファーストで「住まい教育」を普及・実践。住まい選びやメンテナンス、そして家仕舞いまで、ワンストップでトータルサポートします。

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