金融教育×住教育から空き家対策を
書店には高齢者住宅選びに纏わる本が数多あります。
「明るい雰囲気ですか?臭いはしないですか?スタッフの態度や言葉使いは丁寧ですか?入居者は歓談していますか?」等々、そこには見学時の注意事項が書かれています。
これらの注意事項に目を配ることはもちろん大切なことですが、そもそも見学の目的は何でしょうか。
それは失敗選びをしないことではないかと思います。そのためには見学先の欠点を探しNG住宅を除外します。あら捜しをするようなものです。しかし事前準備をしっかり行わないと欠点は見つかりません。
重要事項説明書などで情報収集してから、三つくらいに絞ります。偏らない見方や営業マンに押し切られないために、複数人で見学することが望ましいと言えます。また見学が終える頃に昼食時の様子を確認するために、時間は11時開始とし曜日も揃えた方がよいでしょう。
美辞麗句に騙されず、疑問や不安をどしどし質問して対応を確認します。質問に取り合わないとか、質問をすり替えることはしていないか。しっかりと受け止め、できることできないことをはっきりと説明しているか、それを見極めることが肝要です。
高齢者選びは一般の住宅とは似て非なるものです。通常の選択基準は、立地・建物・価格です。ところが高齢者住宅は、サービス内容が加わります。しかも建物や設備は多くが高齢者仕様になっており、価格体系は一時金方式や償却制度を取り入れています。
多くの高齢者や家族にとって、高齢者住宅選びは最初で最後の経験です。そこに信頼ができる専門家のサポートがあれば心強くありませんか。
以上