【点群データのBIM化】外注費用の目安と2D図面・3Dモデル作成の流れ
こんにちは!ジョーアブロードの福澤です。
建築分野では、設計・施工・維持管理に3Dモデルを取り入れる「BIM」が広く知られるようになりました。
最近では、道路・橋梁・河川・トンネル・造成などを扱う土木分野にも広がり、「CIM」が注目されています。国土交通省では3次元モデルの導入を推進しており、2027年度以降の本格導入に向けて、3Dモデルを工事契約図書として扱う取組も進められています。
BIM・CIMは、建築物や道路・橋梁などを3Dモデル化し、設計・施工・維持管理に必要な情報をまとめて共有・運用する仕組みです。国土交通省でも導入が進められており、今後ますます建設・土木業界で重要になると考えられます。
本記事では、建築BIMと土木CIMの違い、CIMでできること、外注できる業務について、わかりやすく解説します。
建築BIMと土木CIMの違いとは?
建築・建設業界で導入が進む「BIM」と「CIM」。どちらも3Dモデルに寸法・仕様・素材・数量などのデジタルデータ(属性情報)を持たせ、設計から施工、維持管理に至るまでのプロセスで活用する仕組みです。
では、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
大きな違いは、「対象となる構造物の領域」にあります。
BIM(Building Information Modeling):
ビルやマンション、施設といった「建築物」を対象としています。
CIM(Construction Information Modeling/Management):
道路、橋梁、河川、トンネル、宅地造成などの「土木構造物(インフラ)」を対象としています。
元々は建築分野で発展したBIMのノウハウを、広大な敷地や複雑な地形を扱う土木分野に応用・発展させたものがCIMです。現在では国土交通省でも「BIM/CIM」と総称され、建設業界全体の作業効率化や品質向上、そしてデジタル化(DX)を支える不可欠な技術となっています。
土木CIMでできること|3Dモデルが活躍する3つの場面
土木CIM(3Dモデル)は、造成、河川・防災、橋梁・道路の維持管理など、さまざまな場面で用いられています。
ここでは、代表的な3つの活用場面をご紹介します。
橋梁・既存構造物の維持管理|点群データから3Dモデル化
レーザースキャナーなどで取得した「点群データ」を基に、既存の橋梁や構造物を3Dモデル化します。点群データとは、現場の形状を多数の点で記録した測量データです。
図面が残っていない橋梁の現況把握
点群データを基に3Dモデルを作成することで、既存構造物の形状を立体的に確認できます。
点検・補修情報の整理
点検結果、部材情報、補修履歴などを3Dモデルと紐づけて管理しやすくなります。
補修工事前の確認
現場の点群データと補修計画のモデルを重ね、施工前に位置関係や干渉を確認できます。
造成・土工計画|地形と土量を立体的に確認
造成や道路工事では、現況地形と計画地形を3Dモデルで比較することで、高低差や斜面の形状を把握しやすくなります。
切土・盛土量の確認
切土・盛土の範囲や土量を確認し、施工計画の検討に役立てます。
法面・擁壁などの配置確認
法面(のりめん)や擁壁、トンネル坑口などを立体的に確認でき、関係者との打合せがスムーズになります。
ICT建機との連携
3D設計データは、ICT建機による施工を支援するデータとして利用されることもあります。
河川・防災|浸水想定や水の流れを検討
河川や水門、堤防、周辺地形を3Dモデル化し、水理解析と組み合わせることで、豪雨時の状況を検討しやすくなります。
水位・流速の変化を確認
河川の形状や構造物のデータを基に、水の流れや水位の変化を検討できます。
浸水リスクの把握
大雨の際に浸水が想定される範囲を確認し、防災対策の検討につなげます。
ハザードマップや住民説明への活用
解析結果を見える化することで、ハザードマップの検討や、地域住民への説明資料として役立てられます。
Joh Abroadの「建築BIM×土木CIM」総合サポート
国土交通省によるBIM/CIMの導入・普及に向けた取組が進むなか、今後、建築BIM・土木CIMは、設計や施工だけでなく、完成後の点検・補修・維持管理まで見据えた、建設業界に欠かせない仕組みとなっていくでしょう。
Joh Abroadでは、これまで建築BIMで培ってきた高度なモデリング技術と「属性データ構築・維持管理の技術知見」を土木CIM領域へ広げ、対応体制を整えています。
2D図面や点群データを基に、道路・橋梁・トンネル・造成などの3Dモデル作成から、数量確認、施工計画、維持管理に必要な情報整理まで、案件の目的に合わせて対応します。
- 2027年度の「3Dモデル工事契約図書化」に向けて、BIM・CIMの対応体制を整えたい
- 発注者(国交省・自治体)からBIM/CIMでの納品を求められたが、自社だけでは手が回らない
- BIM・CIMについてもっと知りたい
このようなお悩みをお持ちでしたら、ぜひお気軽にJoh Abroadへご相談ください。
関連記事:【BIMモデル】工場の維持管理コストの削減方法


