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越野泰明

ジュエリーをよみがえらせる専門家

越野泰明(こしのやすあき) / ジュエリーデザイナー

相談できる「宝石屋さん」-箕面のちいさな宝石屋-

コラム

ダイヤモンドの場面の大きさについて

2015年5月18日

テーマ:ジュエリーの豆知識

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: ダイヤモンド 選び方

こんにちわ!

相談できる宝石屋 越野 泰明です。

昨日、いつも当店をご利用いただいてるお客さまからあわてて一本の電話がありました。

「相談に乗って欲しいので、今から行ってもいいですか?」

何事があったのでしょうか・・・。



お客さまが早速ご来店。

ご相談の内容は、





ダイヤのピアスを片方落としてしまった・・と。

ご主人から贈られた貴重なものだったそうで・・。


さすがにご主人には、打ち明けることも出来ず・・。


しばらくはキュービックジルコニア(人工石)のピアスで代替されていたようですが、

やっぱりきちんとしたものにしておきたい。


で、同じものを片方作って欲しいとのご相談でした。


デザイン的にはなんら問題ないので、あとはダイヤモンドの問題。

・ 大きさ

そして

・ 品質

が類似したダイヤモンドをお探しいたします。


そこで注意しないといけないのが、

「ダイヤモンドの大きさ」

よく、ダイヤモンドの大きさで

「カラット(ct)」

といわれる単位が使われます。

「1カラット」とか「0.3カラット」とかって。


実はこのカラットという単位は大きさなのですが、

正確に言えば

「重さ」

の単位なんですよね。

1カラット = 0.2グラム(g)

です。


どうでしょうか?意外に軽いと思われたのでは?


話戻って、今回のお客さまのダイヤモンドは0.5カラットのピアス。

つまりは0.5ctのピアスを探せばいい

となるかと思うのですが、実は違うんですね。


同じ、0.5ct(カラット)のダイヤでも実は表面積は違ったりするんです。

我々の業界では、その表面積のことを

「場面」なんて言葉を使います。

「場面が大きい」とか

「場面が小さい」とか。


もちろん、カラットは表面積の基準にもなりますので、

最初は同じ0.5カラットのダイヤモンドを探しますが、

最終的には、今お持ちのダイヤモンドと極力、

「場面の大きさが近い」

ダイヤモンドをお探しすることになります。


左右のピアスのダイヤモンドの大きさが違うのは
不自然ですからね・・。


それらの条件に加えて、品質が加わります。






そんな過程を経て、選ばれたダイヤモンドで片方のピアスをお作りさせていただきました。


ちょっとした知識として、知っていただけたら幸いです。

この記事を書いたプロ

越野泰明

ジュエリーをよみがえらせる専門家

越野泰明(相談できる「宝石屋さん」-箕面のちいさな宝石屋-)

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