梅雨と夏の寝苦しい夜が仕事効率を奪う!

ゴールデンウィーク前に知っておくべき 「睡眠教育」
〜なんとなく不調が会社に与える大きな損失とは?〜
ゴールデンウィーク(以下、GW)が始まる前に、
すべての企業が知って欲しいことがあります。
それは、「GW明けに社員の体調とパフォーマンスが低下する可能性が高い」ということです。
これを未然に防ぐために“睡眠リズムを整える教育”が必要だと考えます。
この知識と取り組みが、2025年度の成果を大きく左右するといっても過言ではありません。
「分かってはいるけど、やらない」のと、「まずできることから始める」のとでは、結果に確かな差が生まれます。
実際に私は、不眠によって仕事のパフォーマンスが下がったり、交通事故に遭いかけたりと、
睡眠の重要性を身をもって痛感した経験があります。「睡眠が大事なんて、もうみんな知ってるでしょ?」と思われるかもしれませんが、それでもあえて言います。知っていても実践できていない人が、驚くほど多いのです。
もしあなたが、朝スッキリ目覚めたあの感覚を最近忘れているのなら、今こそ取り戻すチャンスかもしれません。社員全員が健康に働き続けるためにも、企業として「睡眠教育を導入するかしないか」が、これからの時代の分かれ道になります。
1. GW明けに不調が起きるのはなぜ?
GW明けは、「体が重い」「集中できない」「寝つきが悪くなった」といった
不調を訴える社員が増える時期。
これは世間では“5月病”
と呼ばれています。正式な病名ではありませんが、
新生活の緊張や長期休暇による生活リズムの乱れが原因で、
心身の調子が崩れる状態を指します。
以下のような症状がよく見られます。
• 朝起きるのがつらい
• 寝ても疲れが取れない
• イライラしやすい
• やる気が出ない、集中できない
• 食欲がない、胃腸の不調がある
これらの多くに共通しているのが「睡眠の乱れ」です。
GW中は夜更かしや朝寝坊が続き、体内時計がズレてしまいます。
そのまま平日モードに戻れず、「眠れない」「起きられない」など、
国内にいながら“時差ボケ”のような状態に陥るのです。
2. 睡眠不足が与えるパフォーマンスへの影響
睡眠は単なる休息ではありません。「脳と身体を再起動させる」極めて重要な時間です。
睡眠が不足した状態では、以下のような悪影響が出ます。
• 判断力・注意力の低下
• 感情のコントロールが難しくなる
• ケアレスミスの増加(特にシフト制やクリエイティブ業務)
• 生産性の大幅な低下
特に深刻なのは、本人が「自分のパフォーマンスが落ちていること」に気づきにくい点です。
実は、睡眠不足の状態は「軽い泥酔と同程度の認知機能低下」を引き起こすと言われています。つまり、やる気や根性では補えない問題なのです。
過去の投稿より参考
3. なぜ今、「睡眠教育」が企業戦略になるのか?
「社員の寝る時間まで会社が管理するなんて…」と気が引ける経営者の声を耳にしますが、
それはもう過去の話です。今や、社員の睡眠管理は「福利厚生」ではなく「経営戦略」です。
導入することで得られる具体的なメリットを見てみましょう。
• 医療費の削減
睡眠障害は生活習慣病のリスクを高め、治療費も膨らむ
• 離職の防止
新入社員のメンタル不調の多くが「睡眠」に起因
• 生産性の向上
記憶力や集中力が回復し、業務効率がUP
• 従業員満足度の向上 「会社が自分の健康を大切にしてくれている」と感じやすい
過去投稿参考に
特に、新入社員やシフト勤務の社員にとって、睡眠は働く上での“土台”。
この土台を整えなければ、せっかくの育成計画も水の泡になりかねません。
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4. GW前に取り組む「睡眠教育」のポイント
GW後に体調不良を持ち越さないためには、“事前の予防”が鍵を握ります。
GW前のこの時期こそ、以下のようなメッセージを社内で伝えることをおすすめします。
• 規則正しい生活を保ちましょう
• GW中も夜更かし・寝だめを避けましょう
• 日中に太陽の光を浴び、朝の起床時間を一定に保ちましょう
特に「寝だめ」は逆効果であることを、知ってもらうだけでも予防になります。
もし可能であれば、GW明けに「生活リズムを戻すセミナー」や
簡単な講話を行うのも効果的です。
以下のような内容を含めた研修が推奨されます。
• 睡眠のメカニズム(体内時計、メラトニン、レム・ノンレム睡眠)
• 夜更かしがもたらすリスク(肥満、自律神経の乱れ、免疫力低下)
• スマホのブルーライトが眠りを妨げる理由
• 正しいリズムを取り戻す3ステップ
①毎朝同じ時間に起きる
②朝日を浴びる
③夕方以降はカフェインを控える
これらを“お説教”ではなく“科学的な事実”として伝えることで、
特に若手社員の理解度と納得感が高まります。
5. 社員だけじゃない。
学生にも必要な「睡眠リテラシー」
睡眠教育が必要なのは、社会人だけではありません。
今、全国の小中学校でも“睡眠リテラシー教育”の重要性が叫ばれています。
スマホの影響で夜更かしが常態化し、小学生でも慢性的な睡眠不足になっているこどもが
多く見られます。
学生のうちから睡眠の知識を育むことは、将来的に企業での健康経営の一助になります。
最近では、保護者向けの睡眠講座や、企業が主催する地域連携イベントで「未来の社員」をサポートする事例もあります。
6. まとめ
睡眠は“やる気”でなんとかなるものではない
「ちゃんと寝なさい」だけでは、社員の睡眠習慣は改善しません。
眠りは“本人の努力”ではなく、“知識と環境”の両輪で整えるものです。
健康経営の最前線に立つ企業こそ、
GW前後ののタイミングで、「睡眠研修」という一歩を踏み出してほしいと思います。
これは、社員の健康を守るだけでなく、
企業としての生産性・競争力を保つための、最もシンプルで効果的な方法なのです。
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