睡眠の力をもっと社会に 尼崎市長との車座集会に参加して

私が睡眠教育(講話)に携わるきっかけは、
「あまりにも睡眠を軽視している人が多い」と感じたからです。
夜に眠るのは「夜だから」「眠くなるから」
そんな“なんとなく”の理由で眠っている人がほとんどです。
最初は、笑っていましたが笑えなくなりました。
「生理的な欲求だから」「休息のため」と言う人もいますが、
睡眠を理解している人は、驚くほど少ないです。
最近ではメディアでの睡眠特集も増え、
「脳のために寝る」といった情報が発信されてからは、
「脳を休めるためなんですね」と答える方も少しずつ増えてきました。
多くの人の関心は「なぜ」ではなく、
「眠れない」「熟睡感がない」といった悩みで、
根本的な理由には目を向けず「どうすれば眠れるか?」という
答えを求めているように思います。
でも私は、“どうすれば”の解決策の前に、
“なぜ”が重要だと拘っています。
睡眠講話では、「なぜ眠るのか?」という問いかけを続けます。
自らの生活習慣や行動を照らし合わせながら、
気づいて改善に取り組んで欲しいと願うからです。
理解をし、行動を変えなければ、すぐに元の生活に戻り
まさに「のど元過ぎれば熱さを忘れる」状態。
では具体的に何をしているのか?
こどもから大人まで、幅広い世代に向けて
「なぜ眠るの?」の睡眠教育(講話)を行っています。
企業研修や講演、オンライン講座、SNSでの発信などを通して、
睡眠を“テクニック”ではなく、
睡眠効果から得た“生きる力”をお伝えしています。
「眠る」という、一見ただの生理現象が、
私たちの未来をも左右することをもっと多くの人に知ってほしいのです。
たかが睡眠、されど睡眠。
すべての人が健やかに過ごすための源、「よい睡眠」について、伝え続けます。
少しでも興味をお持ちいただけますと幸いです。
スッキリ目覚め、今日も良い一日だったと思えるひとがたちが増えますように。



