新年度に必須!睡眠研修で健康経営を強化

樋口麻理

樋口麻理

テーマ:企業研修



新年度を迎えた企業に求められる「睡眠教育」
新年度を迎え、企業の経営者や人事研修担当者にとって、
従業員の健康と生産性を強化するために新たなプロジェクトが始まったのではないでしょうか。
働き方改革や健康経営の推進が求められる中、いま最も注目すべきなのが「睡眠教育」です。
睡眠不足が従業員のパフォーマンスに与える影響は大きく、
これを放置すれば、企業の成長や収益にまで影響を及ぼす可能性があります。

睡眠不足が従業員のパフォーマンスに与える影響は大きく、
これに気づかず放置をすれば、企業の成長や収益にも影響を及ぼす可能性があります。
これまで睡眠改善は個人の責任として、個人の努力に委ねられてきましたが、
企業が責任を持って取り組むべき課題になったと考えます。
特に、近年のビジネスパーソンは慢性的な睡眠不足に陥っており、
その影響は業務効率や健康状態に深刻な悪影響を及ぼしていることに気付いていなことが問題です。

日本人の睡眠状況とその影響
2025年の「レスメド 世界睡眠調査」(「レスメド 世界睡眠調査2025」 )によれば、
日本の有職者の平均睡眠時間は6時間56分と、
調査対象の13カ国中で最も短いことが明らかになりました。
また、日本人の約59%が週に3日しか良い睡眠を取れていないと感じており、
この数値は前年よりも悪化していると報告。
さらに、OECD(経済協力開発機構)の報告では、
日本の労働者の労働参加率は高いものの、過労や睡眠不足による効率低下が問題視されています。

睡眠不足が日本経済に与える損失は膨大であり、企業レベルでの改


1.集中力の低下  
  睡眠不足は認知能力を著しく低下させ、業務の精度や生産性や安全性に影響を及ぼします。
2.判断力の低下  
 重要な意思決定を誤るリスクが高まります。
3.ストレス耐性の減少
 睡眠不足の状態ではストレスに対する耐性が下がり、精神的な健康にも影響が生じます。
4.病欠の増加
日本の働く人々の41%が睡眠不足によって病欠した経験があると回答しており、
 これは企業にとっても大きなリスクです。
5.創造性の低下
 睡眠不足は脳の柔軟な思考能力を低下させ、発想力の著しい低下。
6.事故のリスク増加
睡眠不足は注意力を低下させ、労働災害や交通事故のリスクを高めます。
特に建設業や運送業では、十分な睡眠の確保が重要です。



企業が睡眠教育を導入するメリット



1.生産性の向上
良質な睡眠で集中力が高まり、業務の効率が向上します。
2.医療コストの削減
 睡眠不足は生活習慣病のリスクを高め、医療費の増加を招きます。
 従業員の睡眠の質が改善されることで、病欠や医療費負担が軽減される可能性があります。
3.社員のモチベーション向上
 睡眠の質が向上すると、心身の健康が維持され、社員のモチベーションが向上します。
 これにより、離職率の低下や職場の雰囲気の改善にもつながります。
4.企業ブランドの向上
 健康経営を重視する企業は、従業員の満足度向上に加え、社会的な評価も高まります。
特に、就職希望者の間では、福利厚生の充実した企業への関心が高まっており、 優秀な人材の確保にもつながります。
5.安全性の向上
睡眠不足による判断力の低下は、特に運輸業や製造業のような現場作業において
重大な事故を引き起こす可能性があります。
 睡眠教育を通じて安全意識を向上させることは、企業のリスク管理の観点からも重要です。



企業が取り組むべき睡眠改善施策

企業が睡眠教育を導入する際に有効な施策として、以下のような取り組みが挙げられます。
1.睡眠に関する研修の実施
 専門家を招いて睡眠の重要性や改善方法を学ぶ研修を実施することで、従業員の意識改革を促します。
2.社内環境の整備
 休憩室の設置やリフレッシュスペースの提供を行い、休息を取れる環境を整えます。
3.健康管理アプリの活用
 睡眠データを記録し、従業員が自身の睡眠状態を把握できるアプリを導入することで、
 睡眠改善の意識を高めます。
4.リーダーシップの変革
 経営陣や管理職が率先して健康的なライフスタイルを実践し、従業員と共に取り組む姿勢が重要です。
 企業全体で睡眠教育に取り組むことで、全社員の健康と生産性が向上し、最終的には企業の競争力強化につながります。
 今後、睡眠の質の向上を図る取り組みが、働き方改革の一環としてさらに推進されることが期待されます。

まとめ
企業が「睡眠教育」に取り組むことで、従業員の健康を守り、生産性を向上させることができます。
睡眠は個人の問題ではなく、企業の成長に直結する重要な要素です。
積極的に施策を取り入れ、健康経営を推進することが、今後の企業競争力の向上につながるでしょう。




参考資料
引用
「レスメド 世界睡眠調査2025」
http://www.resmed.com/sleepsurvey
引用12/2 投稿
https://mbp-japan.com/osaka/inshou-higuchi-mari/column/5179689/
引用12/16
https://mbp-japan.com/osaka/inshou-higuchi-mari/column/5180769/

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樋口麻理
専門家

樋口麻理(睡眠健康指導士)

株式会社印笑

医療・教育の分野を知る睡眠健康指導士が、生活や社会活動の基盤となる睡眠管理をテーマに自己実現や子育て、健康維持をサポート。フェイスメソッドで、いびき対策や顔のこわばり改善などお伝えします。

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