機能不全家族で育ち、幸せな恋愛ができない時の対処法

大城ケンタ

大城ケンタ

テーマ:アダルトチルドレン

機能不全家族で育った人でも、
幸せな恋愛はできます。


ただし、乗り越えるべき課題はあります。


子供の頃に親子関係で苦労した経験が、
恋愛にも影響しているからです。


この記事では機能不全家族で育った人が、
恋愛で苦労する理由と幸せな恋愛をする為の
具体的な対策について解説します。


こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。
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機能不全家族について

機能不全家族とは、親が子供に愛情を持ってお世話をするという親の役割を果たさず、家族内の関係がうまく機能していない家族のことです。

具体的には、

・子供が家事をして親のお世話をする
・子供が親の愚痴や文句を聴いて、精神的に親の役割をする
・子供が親に甘えられない
・子供が自由に行動できない、感情表現できない
・子供が親に対して安心感を感じられない


こういった機能不全家族で育った人は、
恋愛でどのような問題が生じるのかを解説します。

機能不全家族で育った人の恋愛の特徴

①恋人を信用できない

機能不全家族で育つと、
親に対して良いイメージがありません。

・親がアルコール依存症で暴れていた
・両親がいつも喧嘩していた
・親が浮気をしていた
・親が出ていった、離婚した
・親の経済的サポートをしていた


こういった親の姿を見ていると、
恋人に対しても良いイメージを持てません。


・どうせ恋人は浮気する
・どうせは私を見捨てる
・どうせ私を利用する



このようなネガティブな思い込みを
持つ傾向があります。

②恋人に依存する

機能不全家族で育つと、
親から十分な愛情が得られずに
常に心が満たされないのです。


すると、満たされない気持ちを埋める為に
恋人に過剰な愛情を求めます。

・常に繋がっていたい
・毎日電話をしたい
・毎日LINEをしたい
・恋人の行動や予定を把握したい
・待つことが苦手ですぐに連絡が欲しい


そして私と同じ熱量で、
相手にも自分を好きでいて欲しい。


そう思ってしまうので、
自分への優先度が下がったり、
自分への熱量が冷めたと感じると、
過剰に不安になります。

③愛されているか不安

機能不全家族で育つと、
親に愛された経験が少ないので、

基本的に恋人から「愛されている」という
安心感を感じないのが特徴です。

・恋人との関係は問題ないのに、愛されているか不安になる
・恋人が異性と親しくするだけで不安になる
・恋人から連絡がないとすぐ不安になる
・自分がなぜ好かれているのかわからない


こういった不安を抱えて
恋愛をすることになり苦しくなります。

④自分の意見を言えず、相手に尽くす

機能不全家族では、
子供ながら自分の気持ちを我慢して、
親のお世話をしなければならなかったのです。


そこで恋人に対しても同じように、
自分の気持ちを我慢して、
恋人のお世話をする傾向があります。


恋人のお世話をする、
つまり自分のことを犠牲にして、
恋人に尽くすということです。


そういった側面で、恋愛が難しくなります。

⑤本当に好きなのか、自分の気持ちがわからない

機能不全家族で育つと自己肯定感が低く、
相手のお世話をしたり、相手に尽くすことで
自分の存在価値を感じます。


すると、お世話をしなければならないような
問題のある人を恋人に選ぶ傾向があります。

例えば、

・自分勝手な人
・アルコール依存の人
・ゲームばかりする人
・予定などの約束を守らない人
・嘘をつく人
・暴言を吐く人
・経済的に困っている人


このような恋人と交際していると
恋人のどこが好きなのか
分からなくなります。


本当に好きなのか?依存なのか?
本人もわからないのです。


場合によっては、

「恋人と一緒にいても楽しくない」
「でも、一人で過ごすよりマシ」


そういった人も珍しくありません。

機能不全家族で育ち、幸せな恋愛ができない時の対処法

子供時代のやり直し

機能不全家族で育った人は、子供時代に満たされなかった気持ちを抱えたまま恋愛をするので、恋愛で苦しむ傾向があります。


そこで大人になった今、
子供時代をやり直して心を安定させましょう。

具体的には以下のことです。

〇甘える、頼る

機能不全家族で育った人は
親に十分甘えられなかったので、
人に甘えたり頼ることが大切です。

例えば、
・困っていることを相談して助けてもらう
・重い荷物を持ってもらう
・待ち合わせの時間や場所を自分から提案する
・自分から「会いたい」と言ってみる
・スキンシップやボディタッチを増やす


こういったことを意識してみてください。

〇感情表現する

機能不全家族で育った人は
親から否定(攻撃)されないように
自分を守ってきました。


親の顔色を伺って、
自由に感情表現ができないのです。


そこで大人になった今、
安心できる人に対して
少しずつ感情表現をしてきましょう。

・愚痴や不満を言う
・悩んでいることを相談する
・辛い時に辛いと言う
・嫌なことは嫌と言う
・嬉しい時は嬉しいと言う
・楽しい時は楽しいと言う


感情をを言葉で表現することが大事です。


例えば、内心は怒っているのに、
言葉で怒りを表現できない人も
少なくありません。


怒りの感情を不機嫌な態度で示したり、
物に当たることで表現する人もいます。



それでは良好な関係を築くことができません。
言葉で気持ちを表現しましょう。


直接伝えるのが難しい場合は、
LINEや電話などの手段で伝えるのも一つです。

〇自分の話を聞いてもらう

機能不全家族で育った人は、
親に自分の話を聞いてもらった経験が少ないです。


逆に、親の話をずっと聞いていた、
という人のほうが多いかもしれません。


そこで普段の恋愛関係においても、
相手の話の聞き役になる場合が多いのです。


相手の聞き役にならず、
自分の話をしましょう。


心の中で思っていることを
声に出してみましょう。


要するに、口数を増やしてください。


それが自信を持って
恋愛する為に大事なことです。

〇意味のないことをして遊ぶ

機能不全家族で育った人は
子供時代に我慢することが多く
楽しむことが苦手です。


そこで童心を取り戻して、
楽しいという感覚を感じましょう。

例えば、

・物作りをする
・絵を描く
・散歩をする
・マンガを読む
・美しい景色を見る
・部屋を好みのインテリアにする
・部屋にお花を飾る


内容はどんなことでもOKです。


生産性のない活動や意味のないことを
楽しむことが大事になります。


日常で楽しいと思えることが増えると
恋愛における不安は軽減します。

〇相手のお世話をしない

機能不全家族で育った人は、子供が家事をしていたり、親に何を言っても否定されるので自分の話をせず、親の話を聞いてあげることが多いです。


つまり、物理的にも精神的にも
親のお世話をしなければならなかった。


その影響で、恋人に対しても
同じようなことをしてしまうのです。


恋人に嫌われないように、話の聞き役になる。
恋人に嫌われないように、身の回りのお世話をする。


恋人のお世話をすると、
自己犠牲になり恋愛が苦しくなります。


無理せず恋愛する為には
恋人のお世話をしすぎないことが大事です。

まとめ

機能不全家族で育つと
恋愛が難しくなる傾向があります。


それは子供時代に子供らしく過ごせずに、
窮屈な思いをしたからです。


その親子関係のパターンが恋愛にも
適用されるので、恋愛で悩むことが増えます。

機能不全家族で育った人が幸せな恋愛をする為には、子供時代をやり直して、自己肯定感を高めながら対人関係のパターンを変える必要があります。


この記事を参考に
できることから実践してみてください。


あなたの幸せな恋愛を願っています。

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