有馬CC理事大迫たつ子プロ 日本プロゴルフ殿堂入り!!
仕事の制服は誰が決める?
会社の制服は、誰が決めていますか?
社長ですか?専務ですか?総務の担当者?それとも実際に着用する人?
女性?男性?
大企業なら有名デザイナーにお願いしてお洒落な制服も可能ですが、中小企業では、なかなかそうもいきませんよね。
予算内で制服カタログとにらめっこしながら決めていきます。
そもそも制服を十年来、全く変えていないという部署はありませんか?
それであれば、すぐにでも見直しをされることをオススメします。
昔の定番品は、今でも販売しているかわりに値段が高いものも多くあります。
最新の高機能素材を使った制服の方が安いということもあります。
長年カタログすら見ていないという制服担当の方、ぜひ最新カタログを取り寄せて探してみてください。
制服については、弊社有馬カンツリー倶楽部も長い間変えていませんでした。
あまり頓着していなかったのです。
そこで、みんなの制服を改めて見てみることにしました。
色あせた制服や、今時ないでしょ!といったものばかり。
「これは大変!」と全部署の制服を順番に見直していくことにしました。
清掃部門の誰も着ない制服
今回は、接客サービス業では裏方と思われているクラブハウス内外の施設清掃部門の制服についてお話しします。
施設清掃担当は高齢者の男女が中心で構成されています。
現在は、管理職37歳、ほか高齢者の男性2名と女性3名、その平均年齢は72歳。
制服を変える3年前、清掃担当の女性はみんなバラバラの服を着て作業していました。
この制服は、十数年前に前社長が最終決定した制服でした。すでにカタログからは消えていましたが、いたって普通の作業着の上下、色は薄いピンクの夏服です。しかし意外と値段の高い代物でした。
上はピンクの制服を着ている人やポロシャツ、下は黒や紺のズボンをはいていて、みんなバラバラ。
みんなに「どうして制服を着ないの?」と素直に聞いてみました。
すると女性高齢社員のみんなは声を揃えて言いました。
「薄い色なので、汗をかくと下着がうつって恥ずかしい!!」
「そりゃ、そうだ。」と納得です。
女性の作業用制服は、薄いピンクやグレー、水色など、いかにも女性用カラーというものばかり。これって男性が思う女性のイメージですよね。
着ている女性の意見は、弊社も制服屋も届いていないということがよく分かりました。
「さあ、着用するみんなで決めよう!」
そこで、たくさんのカタログを持ってきて、清掃担当の男女全員の前にドーンと広げました。
「さあ、みんなで格好いい制服を決めましょう!上下セットのものでなくてもいいです。好きなものをいくつか選んでサンプルを取りましょう。」
「ただし、条件があります。基本スタイルは衣替えをしなくてもいいオールシーズンにして、今まで別々だった男女の制服を統一しましょう。」
ここからスタート!
「ズボンはどうする?やっぱり黒系がいい?ストレッチが入った動きやすいものはどう?」
「上は白の鹿の子生地のポロシャツがいい!」
「洗剤での拭き掃除が多いから、夏はポロシャツの上からエプロンにしない?」
「今流行りの水玉模様のネッククーラーをワンポイントにどう?」
「春秋の時期は、上からベストを着よう!」
「防寒ジャンパーはキャディーさんと同じ赤がいい!」
「帽子はどうしようか?みんなクラブハウス内のショップでサンバイザーを買って、今はそれを仕事に被ってくれてるんですよね! そのままでいいなら、今後は会社で制服として購入します。それでいい?」
という調子で決めていき、サンプルを取り寄せ、実際に着てみてファッションショー!
清掃担当のみんなで最終決定をしました。
清掃担当も接客サービス業の一員だった!
そうしてみんなが新しい制服をまとって仕事を始めた初日の朝。
駐車場からクラブハウスまでの通路を掃除していると、来場されるメンバー様が口々に「制服変えたんや。ええやん!」「10歳ぐらい若返ったで!」と言ってくださったそうです。
清掃のみんなは有頂天!そしてハイ・テンション!
あいさつの声も自然に大きくなり、どんどん自分からお客様に声を掛けていく。
朝礼でも、あんなこと言ってもらった!こんなこと言ってもらった!と大興奮。
お客様はこちらが思う以上に、清掃であっても従業員のことを気に掛けてくれていたんだということがよく分かりました。
また清掃作業であっても「ゴルフ場の接客業の一員」ということに、改めて気付かされました。
裏方部門であっても、それが高齢者であっても大切な社員です
接客業でも「どうせ裏方だから」といって、適当に制服を決めていませんか?
また、「ウチは清掃のアウトソーシングだから、接客につながるモチベーションは関係ない」と思っていませんか?
着る人の思いは違います。高齢者であればあるほど、真剣に自分の仕事に向き合っておられます。会社が自分たちのことをどう考えているのかを機敏に感じ取ります。
「仕事は裏方、会社の位置付けも裏方」とどうせ会社から思われていると感じてしまったら、簡単に“後ろ向き”になってしまいます。
正直に言うと、私は清掃部門を他の部署と比べて、少々軽んじていたように思います。
だから、清掃部門のみんなもそれを機敏に感じ取って、制服ひとつをとっても適当にしていたのかもしれません。
元々から何でもデキる人たちだったのに、それを上手く使っていなかった経営者の責任だったのです。
この件があったからこそ、私は気付き反省することができました。
裏方で作業をしている人たちの表情を見れば、人に対してどのように考えている会社なのかがよく分かります。
社員が元気に楽しく働く、そしてその気持ちを業務効率につなげていくためには、それぞれの立場の気持ちになって考えることが大切であり、あらゆる職種の制服一つを取っても、軽んじることはできないと心から思います。
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