ゴルフで「メンタルコントロール」を身に付ける
知らない人でも「ゴルフ仲間」
ゴルフ場で知らない人とすれ違ったときに挨拶を交わしていますか?
それとも素通りですか?
ゴルフ場で出会う人、すべてに対し「同好の仲間」だという認識を持つことができたら、とても素晴らしいことだと思います。
ちょっとした会釈だけでも構いません。
駐車場で隣り合わせたり、ロッカールームで寄り合ったり、練習場の通路ですれ違ったりしたとき、朝なら「おはようございます」、昼なら「こんにちは」、ラウンド後は「お疲れ様でした」と言えたらサイコーです。
さらに臨機応変に「今日は暑くなりそうですね」や「絶好のゴルフ日和になりましたね」、「今朝は冷えますね」、「夕方から降るそうですよ」などの言葉が続くと“コミュニケーション力”は最強です!!
ゴルフ場側の人とも挨拶
プレー中やゴルフ場で出会うゴルフコースの社員の人たちとも挨拶を交わせるようになりたいものですね。
それが紳士淑女のスポーツとして、長く培われてきたゴルファーの社交性といえるのかもしれません。
これらの人たちとの挨拶は、今日の天気の予想やコースコンディションなど、いろいろと自分にとって有益な情報が得られるきっかけにもなります。
クラブハウスの中で働く人には「おはよう」「こんにちは」「お世話になります」など。
プレーのために作業を中断してくれているコース管理の人たちには、「ご苦労様です」「ありがとう」などの言葉を。
ちょっと一言・・・
コース内で作業中、エンジン音でプレーヤーが近づいていることに気付かない場合があります。
「お前がエンジンを止めなったせいで、ミス・ショットしたわ!」と頭ごなしに怒鳴るようなことは控えていただくようにお願いします。気付かないコース管理の人も悪いのですが、コース内でご自身の品位を落とすような罵声は止めてくださいね。
「会釈」と「どうも」
言葉による挨拶までできなくても、知らない人には会釈という軽い一礼だけでもいいと思います。会釈は、欧米人とは違うシャイな日本人にとっては、相手に対して負担を感じさせない簡単な挨拶として有効です。
「どうも」の一言は重宝できる日本語です。
発音ひとつで「おはよう」にも「こんにちは」にも「(どうも)ありがとう」にも「(どうも)お疲れ様でした」にもなります。日本独特のあいまい語ですが、日本人同士なら気持ちも意味もよく伝わるのではないでしょうか。
会釈とともに「どうも」の一言を付け加えるだけでも変わります。
ゴルフは屋外スポーツです。気候や天候の挨拶はゴルフ場では、使いやすい良い挨拶であり、「このような気候条件ですが、お互いに楽しみましょう」という気持ちの言葉が込められています。このような挨拶はゴルフの友愛の精神にもつながるものと考えられるのです。
一日楽しく過ごすために、心を開く挨拶を
スタートホールでの同伴プレーヤーとの挨拶は、しっかり向かい合って目を合わせ、表情をつくり言葉での挨拶が欠かせません。
スタート準備のために、キャディバッグに手を突っ込みながら、目を合わせずに口だけの挨拶は失礼千万です。相手が目を向けて話しているのだから、こちらが目を向けないのは、無視するに等しい表現です。とくに今日初めて出会い、これから一緒にプレーする人には、目を向け顔を向けてこそお互いの名前を覚えることができます。
日本ではまだまだ少ないですが、こういうときこそ握手をすれば自然と目を向け、顔を合せることになります。ぜひ握手を習慣にいれるようにしましょう。
これらゴルフ場における挨拶は、普段の社会生活、ビジネスにおいてもコミュニケーションの基本であり、最も重要な事項です。
元来「挨拶」は「自分の心を開いて、相手の心に迫る」という意味があります。
相手の心に少しでも近づきたいという気持ちをもって挨拶すると、相手もその思いに応じるように挨拶を返してくれます。
お互いの思いを受け取ることで心の距離が縮まるのです。目上だから、目下だからといって挨拶をされるのを待っているだけでは、相手との交流は難しいと言えます。
挨拶は相手のためだけでなく、自分から積極的に挨拶することで、その場の空気を変え、自分の居心地を良くするためのものでもあるのです。
1人対全員の挨拶は挨拶ではない
会社の朝礼で、全員が集まって朝の挨拶をするところがあります。みんなで気持ちを引き締めて、今日も一日協力して頑張ろうと誓います。
しかし朝礼だけで、朝の挨拶を交わす方式では、全員の間の強い協力や結束に必ずしも効果があるとはいえません。
挨拶が上司対部下全員という形でしか行われてはいませんか?
たった一回の挨拶が、上司個人から、その他の人たちとの間で行われただけだとしたら、それは、挨拶のコミュニケーションとはいえません。
理想は、それぞれ1対1で「おはようございます」の挨拶をすることです。
それぞれにお互いの目をきちんと見て、朝の挨拶をする。挨拶の仕方をよく観察すれば、相手が元気一杯で積極的な心構えでいるのか、何か問題を抱えているのかなども分かります。
きちんと挨拶を交わした者同士は、仲間同士である点を確認し、協力しようという暗黙の約束をしたも同然となります。
ふてくされて人に心を開こうとしない人は、相手の目を見据えた挨拶はできません。
きちんと目を合わせてする挨拶が、いかに重要かという証拠です。
仕事の場では、周囲にいる人全員に対して、一人ひとりにきちんと挨拶を励行しましょう。
相手がすでに忙しそうに仕事に取り掛かっていても、その人の前に行って、きちんと挨拶をするようにしましょう。
「おはようございます」の一言です。5秒と掛かりはしません。
終業時になって退社するときも、一人ひとりに「お先に失礼します」を言って帰るべきです。
勝手に黙って退社するのは間違っています。黙って帰ったのでは「ちょっと聞きたいことがあったのに」と思っていた人がいた場合に困ってしまいます。
明日また元気に会って、一緒に働こうという思いを込めて、一人ひとりに「お先に失礼します。さようなら」と挨拶をするのです。
知らない人にでもその場に相応しい自然な挨拶を心掛ける
挨拶は、知っている人にだけするものではありません。
オフィスビルの出入り口やエレベーターの乗り降りの場合に譲り合うことがあります。その場合には、「どうぞ」「お先に」というその場に相応しい挨拶を返します。
自分のオフィスがあるビル内で、前から歩いてくる人が、同じ会社かもしれないし、違うかもしれない、また訪問してきた来客かもしれないが、はっきりわからない。
でも相手は知っているかもしれないということもあるかもしれません。
同じ会社であろうが、違う会社であろうが、同じビルにフロアがあるのも何かの縁、そのビルに訪問したのも何かの縁、知らない人だといって完全に無視するよりも、会釈ぐらいするのが人情です。そんなときにちょっと笑顔を見せて挨拶のかわりにするのも、気持ちが和む瞬間ですね。
◆参考文献
「ピーターたちのゴルフマナー」鈴木康之/ゴルフダイジェスト社
「人生を変えるマナー」三厨万妃江/あさ出版
「仕事を極める 一流のビジネス作法」山崎武也/PHP研究所
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