ゴルフも仕事も「情報」はふるいにかけて選別する

谷光高

谷光高

テーマ:社会人に役立てて欲しい「ゴルフの効用」

多くの情報の翻弄されない

“情報化時代”という言葉が飛び交っていると、すぐその言葉に踊らされます。

情報をひとつでも多く集めないと時代遅れとなって、独り取り残されるのではないかという不安に駆られます。周囲を見回すと、なるほど、様々な「情報」が確かに入り乱れて飛んでいることに気付きます。
そこで、情報に手を伸ばし、手当たり次第に集めようとします。多く集めておけば、一応は世の流れに乗っているので、安心だという気になるでしょう。
アプリデータ
しかし、何のために情報を集めるのかを、良く考えておかなければなりません。
情報は自分の人生や仕事に役立たせることができて、初めて価値の出てくるものです。

そもそも、情報の重要性は、最近始まったものではありません。昔の方が重要度ははるかに高かったのではないかと思います。
以前は情報を伝達する手段が発達していなかったために、情報の入手が困難でした。
それだけに情報を上手に操作することによって、人を動かしたり、市場の動きを作り出すことも可能でした。
戦時中における政府や軍部による情報操作は、その最たる例です。
ビッグデータ
最近は情報伝達の手段が発達し、誰でも利用できるようになりました。
情報量が多くなると、それぞれの情報の信憑性や重要性に対する判断が難しくなってきます。自分にとって重要度の高い情報だけを入手すればよいのですが、それが正しい情報かどうかを判別することが困難な時代になっています。そこで、まず情報入手のルートや手段に対して、的確な判断ができる経験や実力が必要となります。そのためには、自分自身の判断や知恵に従って、情報を分析し選別していくという基本姿勢を保つ必要があります。
ヒューマンネットワーク
その上で、自分がこなすことのできる情報量だけを取り込む。余力を残した「腹八分目」が重要です。適切な情報を整理することができ、自分の知恵が十分に働く余地を残しておくことが大切です。情報があふれかえり、整理のつかない状況に陥らないようにしなければなりません。

ゴルフも、ある部分では「情報戦」です。
アドレスに入る前にやるべきことがたくさんあります。

風、ボールのライ、傾斜や高低差、ホールレイアウト、ボールの落とし場所の状態、パットライン、プレーの流れ、自分の調子や感情など、必要な情報をたくさん収集しなければなりません。そして、さまざまな情報を統合して、クラブを選び、狙いどころを定め、球筋などを瞬時に判断します。

情報収集と自己分析による処理能力が高いゴルファーほど、つまり頭の回転がいい人ほど、より高い確率でよい結果をひきだせるのは間違いありません。

必要なだけの「情報」を正しくつかむ能力を身に付ける

仕事やゴルフでの状況判断において、情報を重視しても、それだけに惑わされない強さが必要です。

ビジネスの場で、ほかの人全員が「右だ」と言っても、情報分析による自分の知恵に従った結果、「これは左だ」と思った時には、人の意見に流されない勇気が必要です。

ゴルフの場合、自分にとって間違った情報が、たくさん氾濫しています。
自分にとって取り入れるべきでない情報を押し付けられたり、間違った情報を流布してしまうことがあります。
ゴルフを教えます
ゴルフのレッスンは、教えるコーチや所属する団体によって基準や内容が違います。その他、技術論を説く書籍や動画などがあふれるほど出回っています。
また練習やラウンド中に「教えたがり屋さん」が、独自のスイング理論を身振り手振り、頼んでもいないのに熱心に説いてくれます。

これらの情報内容は、考え方の違いだけで、それぞれが正解であると思いますが、どれが自分に合った情報なのかを分析していく知恵が必要になります。
順番に全ての情報を取り入れていったら、何が何だか分からなくなって、自分のスイングスタイルを見失ってしまい上手くいくわけがありません。

また、ゴルフのルールは複雑で、状況によって、どのルールが適用されるかは変わってきます。プレーには、必ず「ゴルフ規則」本を携帯し、その都度、調べていただきたいところですが、これを持っていない場合、同伴しているベテランゴルファーが処置の方法を教えてくれることがあります。
ゴルフルールではどれが正解?
それらは必ずしも正解ではありません。
その場だけの処置として認識しておき、あとで必ず調べるようにしてください。

実はその処置法が間違っていて、それをそのまま覚えてしまっていたという場合が往々にしてあります。

例えば、次のラウンドプレー時に同様の状況になったとき、

「この場合の処置の仕方は、前回に聞いたので大丈夫!」

と自信を持って処置しましたが、正しいルールを知っている人から、

「間違っている!全然違う!それはルール違反だ!」と指摘されるかもしれません。

また、ルールをあまり知らない人は「そうなんだ。そうやって処置するんだ。」と納得し、その誤った処置が、人から人へと広く伝染していくかもしれません。

人の意見に惑わされず、正確な情報かそうでない情報なのかを正しく認識し、その中で自分にとって参考にすべきものをふるいにかけて取捨選択することが、ゴルフや仕事の向上には絶対に必要なことです。
そして自分を信じ、自分自身の力で目標を目指す気持ちを絶えず持つようにしましょう。

参考文献
「仕事を極める 一流のビジネス作法」山崎武也/PHP研究所
「アマチュアはてきとーゴルフが一番いい!」横田真一/実業之日本社
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谷光高
専門家

谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

谷光高プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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