仕事もゴルフも逃げない!投げ出さない!

谷光高

谷光高

テーマ:社会人に役立てて欲しい「ゴルフの効用」

生きていくための大切な素養「忍耐力」

人生で一番大事な素養を考えると、間違いなく「忍耐力」が挙がってきます。
「忍耐」といえば、“我慢”であったり、“根性”などを連想させる今時のものではないように思いがちですが、これは会社、組織、仕事、人間関係、ゴルフなどあらゆる場面で、どうしても必要な、生きていくための素養となのです。

忍耐力がなく、耐性が養われないうちに年齢だけ成人し、社会人として世の中に送り出されたら、どうなるでしょうか。
仕事先で思いどおりにいかない。おもしろくない。やる気が出ない。嫌がらせを受けた。つまらない。その解決手段として、会社を辞める。
そして次の仕事に向かう。でも新たな職場でも、思いどおりにいかない、つまらないと言って、また辞める。
この繰り返しになるように思えてなりません。
退職願
忍耐といっても「ずっと我慢しなさい」というわけではありません。感情のままに即答、即応していけないといっているのであり、まず嫌なことがあっても、グッといったん受け止めることに「忍耐力」を使うのです。

社会の仕租みからして、本当に意欲が持てない職業が増えているのかもしれませんが、「嫌だから辞める」では、物事は何一つ解決しません。それだけは間違いないことだと思います。

理不尽な「人事異動」を成長で乗り越える

やりたかったことと真逆の仕事を割り当てられる。
大都市で思う存分頑張りたかったのに、地方都市に飛ばされる。
組織内にいると、様々な理不尽な出来事にぶち当たりますが、その最たるものが「人事異動」ではないでしょうか。
肩たたき
そもそも、本人の希望通りの人事が行わる可能性など多くはありません。全員の希望を聞いていたら人事など行えるはずもありませんし、また、その人にとって何が最適で最高な人事なのかは、誰にも分かりません。そもそも人生やビジネスの経験の少ない人が希望する人事が将来どれだけの意義のあるものなのか、その判断もつきません。

思い通りでない人事が言い渡されても大事なのは、「どこへ行って何になろうが、何かを得て成長してやる!」という姿勢です。
この姿勢は周囲の人や人事担当者には“気合のオーラ”として見えます。
「こいつは鍛えがいがあるかも」と思われて、将来の希望部署への布石となるかもしれません。

「行きたいところしか嫌だ」とか「どうせ俺なんて希望を言っても叶わないだろう」と“あきらめのオーラ”を出していたら、人事に「こいつは使えないかも」と思われてチャンスも成長の機会も与えてもらえません。

不本意な中でも、楽しみや成長の機会を見つけてそれに取り組むチャンスを待つというのが最も正しい姿勢です。
仕事を楽しむ
周りを見たら不条理なことばかりのはず。世の中も会社も全ての人に平等に機会を与えるようなことはありません。
あくまで主体的に自分の目的や成長に焦点を合わせて、与えられた環境の中で最善を尽くすことが大切です。好環境は自分で作っていくしかありません。主体的に人事を動かせるくらいの実績をコツコツ作っていけばよいのです。

思い通りに人事がいかないからといって、腐って途中で投げ出したり、不満な態度に表したりする前に、その機会を活かして成長していく姿勢を持ち、それを実践していったほうがはるかに道は開けてくるはずです。

忍耐力を養ってピンチやミスを楽しむ

ゴルフは、打つたびにピンチとチャンスが目まぐるしく変わるスポーツであり、ピンチに耐え忍んで、チャンスをものにするための“忍耐力”を養うスポーツです。

「ピンチの後にはチャンスあり」は、スポーツでよく使われる言葉ですが、逆もまたしかりで、チャンスの後には必ずピンチが来ます。運は巡ってきます。チャンスとピンチの間には深い因果関係が潜んでいるのです。
つまり、ピンチになってもそれを耐え忍んでいなければチャンスは来ません。ピンチになって慌てて無謀なことをしたり、そこであきらめてしまったら事態は深刻になるばかり。
チャンスが来ないまま終わってしまいます。

一方、チャンスが来たとき、それを着実にものにすると、良いリズムに乗ることができます。ところが、むざむざと逃がしたときには必ずと言っていいほどピンチが襲います。

たとえば、1メートルのバーディーパットという絶好のチャンスが巡ってきたとき、平常心ならばバーディーになる可能性が高いでしょう。ところがこの千載一遇のチャンスをものにしたいという強い想いから、外すのが怖くなり、手が震えてきます。

見た目はチャンスでも、心の中はピンチなのです。

欲が自分自身を追い込んで、ネガティブな発想を引き出してしまうからです。
その重圧から逃げたいがために、早く結果を求めると。打ちきれずに失敗します。
そしてそのミスを悔やみながら次のホールでは、また本当のピンチがやってきます。

ゴルフはミスのスポーツ。そんなネガティブな心境では、たった1メートルのパットもはずして当然なのです。もしも失敗したら、そこから学べば良いのです。いつでも冷静に楽しむゴルフが理想ですが、チャンスやピンチに心がかき乱されてネガティブな発想でプレーをしてしまうのが、現実のゴルフです。
ゴルフは、技術面もメンタル面も学習すべきことは山ほどあります。学ばずして上達することなどありえません。

ピンチを脱出することに喜びを見出せる人は間違いなく伸びます。トラブルショットこそゴルフの醍醐味と思える人は強いのです。我慢や忍耐には限度があります。我慢や忍耐だけでベストショットを繰り返し放つことには無理があります。
トラブルショットを楽しみ、遊び心を持って打つことができれば、結果もまた楽しいものになるはずです。そのような理想のゴルフに近づくように学習していくことが、ピンチやミスも自分自身のための大切な経験として受け入れることができるでしょう。

参考文献
「頭に来てもアホとは闘うな!」田村耕太郎/朝日新聞出版
「心が強いゴルファーの「ごくシンプルな」思考術」鈴木規夫/実業之日本社
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谷光高
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谷光高(ゴルフ場経営者)

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

一部の人が楽しむゴルフから、誰もが気軽に楽しめるゴルフへ。日本のゴルフ文化を変えるため、ゴルフ初心者へのサポートや子どもたちへのレッスン、学校の授業などを行い、初心者にゴルフを楽しむ機会を提供している

谷光高プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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